月刊囲碁未来 12月号

月刊囲碁未来 12月号

表紙絵 : 白石千絵
写真 : 香山由志子
レイアウト : 三谷みどり・下田理加

2014年11月 5日発売

  • 今月の名場面
  • 日本棋院 創立90周年式典
  • みらい写真館

特集内容

連載講座

はじめて学ぶ「置碁実戦基礎講座」菊地義雄五段

基礎的なルールを覚えた初心者が、はじめて置碁を打つときの指南講座。九子局から置碁の基本を学ぶ。囲碁が上達するためには大きく、詰碁や手筋の部分問題をこなすことと、布石など概念の理解をすることに分かれる。本講座は後者を、指導経験豊富な菊地義雄五段が解説する。本誌初デビュー、渾身の書き下ろしである。

入門の難所はこれで解決!「終局から整地までの手引き」水間俊文七段

入門者がもっともネックになる点が、終局であり、次に陣地を数えるときの整地である。特に終局の理解は入門者にとっての難所であり、ここを理解することで、実戦対局が可能となると言っても過言ではないほど重要なポイントになっている。終局とは何か――。入門者指導経験豊富な水間七段が一つ一つ入門者がつまづくポイントをていねいに解きほぐす。そして終局の理解を得たあとに、整地のコツを紹介する。

信田流「早朝得々特訓講座」信田成仁六段

ユニークな講座名は信田六段が自ら指導する実在の囲碁教室の名前に由来。長年、初心者指導に携わってきた信田六段が数々の経験をもとに、上達に有用なテーマを厳選して熱筆を振るう。ともすれば難しくなりがちな高度な囲碁の考え方を、級位者向けに噛み砕き解説する。良質な思考方法は級位者のときから身につけたい――。繰り返し読むことで毎回新たな発見ができ、囲碁の奥深さを存分に味わえるに違いない。

わずかな勇気が大きな戦果に「敵陣の荒らし方」王唯任五段

もっとも勝敗が分かれるところ、それが中盤戦である――。中盤戦には勝負に直結する重要なポイントがたくさんあり、これこそが中盤戦は難しいというイメージがつきまとう最大の理由に違いない。そこで、今回は、中盤戦のなかでも大きなキーポイントとなる敵陣の荒らし方に焦点を絞ることにした。中盤はつまるところ、敵陣を荒らす、自陣を守るに大別され、そこから石の攻防が生まれる。まずは敵陣の荒らし方を学び、中盤戦攻略の糸口を見出していただきたい。

初歩から学ぶ「好形とは何か」山田拓自八段

好形を学ぶといってもつまらないテーマに感じられるかもしれないが、形に敏感になり、好形を心がけられるようになると、急に碁が整ってくる。好形になると石が強くなり、相手から攻められにくくなり、そして相手の石を攻めやすくなる。つまり戦況を優位にできるのだ。好形の感覚が分かってくれば初段は目前と言える。

囲碁格言に学ぶ 「筋と上達のテクニック」大垣雄作九段

囲碁格言には上達には欠かせないポイントが凝縮されている。ただし、級位者にとっては、格言がどのようにして実戦と結びつくのか、見出すのはとても難しい。そこで大垣九段は自身の教室での指導経験をもとに、身近に現れる実戦図をもとに、囲碁格言の持つ真意に迫る。

悪戦苦闘の根本的原因を徹底追究「裂かれ形はナゼ悪い!?」金川正明七段

講座の趣旨は、初心者が石の形を覚える過程において特に大切にせねばことは、"裂かれ形にならない"と、同じであるが、著者が変わったことで、また一風違った雰囲気をお楽しみいただけるに違いない。

これだけは覚えたい!すぐに使える実戦定石の基礎

はじめて定石に触れる人に向けて、定石の背景にある考え方を問題形式で学ぶ。定石こそ基礎の積み重ねで、築かれたもの。定石を覚えることは、好形を覚えることとイコールである。


連載企画

名伯楽 小山翁が語る 「囲碁はとっても素晴らしい」小山鎮男八段

囲碁界有数の名文筆家でもある小山八段が今度は連載コラムを担当。多彩な趣味、交流関係を持つ小山八段が長年見てきた囲碁界四方八方話を展開する。

nagoya amigo 「みらいワークショップ続編」 大沢健朗二段

柳沢理志三段からバトンを受けたのは大沢健朗二段。ともに名古屋を拠点に普及活動を展開する「nagoya amigo」のメンバーである。一風変わった視点で本講座を盛り上げる。若手の発想で普段はなかなか聞くことのできないユニークな話を公開する。

聞きたい知りたい「囲碁雑学」

囲碁に関するなぜ? にお答え。ふと思い返してみると囲碁の世界は不思議なことだらけ。そんな身近なwhyを考える。


人気企画 問題コーナー

実戦力を強化する「基礎トレーニング」

中級者、上級者向けの問題コーナー。中級上級それぞれ、布石6題、手筋12題、死活12題の計30題が出題されている。とにかくたくさん問題の数を解き、それを繰り返すことが上達には欠かせない大切なポイントだ。

基本を確認「初級者のための死活と手筋」

上記の中級者、上級者向け基礎トレーニングに続く、初級者向けの手筋、詰碁コーナーを増設。全12問が用意されている。囲碁の上達はまず習うより慣れろにあるため問題を解きながら理解を深めたい。

終局までの手順を学ぶ「勝利をつかめ!」寺山怜四段

終局数手前の局面から正しくヨセることができるか否かを問う。ヨセの上達も目的の1つだか、ここでもやはり終局の認識を持てるようになることも問われている。

囲碁未来「棋力認定コーナー」

各自の棋力に応じてAコース(初段から5級・10問)、Bコース(6級から9級・10問)、Cコース(10級から15級・10問)いずれかの問題を解いてください。応募したハガキの点数が合格点に達すれば、免状・認定状が申請できます。「目指せ5級」「目指せ初段」、みなさんの目標点数目指して頑張りましょう!


普及コーナー

囲碁未来教室「なごやかレッスン」

「広島八丁堀手談支部」(広島県広島市)大橋成哉六段
囲碁未来教室の詳細はこちら


情報&リフレッシュコーナー

リニューアル! クロスワードパズル「隠された囲碁ワードを探せ!」

クロスワードの解答には全国津々浦々の囲碁イベント


「ご当地囲碁イベント案内版」

「プロ碁界情報提示版」

「未来トーキング」