本書は、『週刊碁』で2007年から2008年にかけて連載した「イソと井山の最新定石ファイル」を再編集したものです。連載開始時、井山裕太18歳、黄翊祖20歳。トップ棋士への階段を駆け上り始めたときでした。そんな二人がお互いの知力をぶつけあい、最新定石を熱血研究。若き才能による明快解説は、大きな反響を呼びました。
　ときを経て、一流棋士の地位を確立した両者。そして、ときの流れは、定石も変遷させます。定石は生き物なのです。今回、両者が再び、当時のテーマに向き合いました。果たして、どんな結論をくだすのでしょうか。
　テーマは全33型。従来の定石の発展形あり、中国、韓国発の定石あり、さまざまです。検討形式で解説された本書は、他の定石書とは違った楽しみ方ができます。