週刊碁10月12日号

週刊碁10月12日号

2020年10月 5日発売

  • 第45期名人戦七番勝負第4局

  • 第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権
  • 第39期女流本因坊戦五番勝負第1局

特集内容

【第45期名人戦七番勝負第4局】

芝野虎丸名人(王座・十段)に井山裕太棋聖(本因坊・天元)が挑戦する第45期名人戦七番勝負(主催・朝日新聞社)の第4局が井山2勝1敗のあとを受けて9月29、30日の両日、三重県鳥羽市の「戸田家」で行われ、午後7時2分、145手までで井山が黒番中押し勝ちした。これで井山は対戦成績を3勝1敗としタイトル奪還にあと1勝とした。残り時間は井山4分、芝野1分。第5局は10月13、14日の両日、静岡県熱海市の「あたみ石亭」で行われる。


【第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権】

新型コロナウイルスの影響で開催が遅れていた「第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権」の1回戦から準々決勝が9月27日から29日にかけてインターネット対局で行われた。世界のトップが一堂に会する華やかさはないものの、スポーツの国際大会等の開催が困難を極めるなか、ネットによる世界戦の実現は囲碁だけに与えられた特別な時間にも思える。日本勢は4人が出場。上野愛咲美女流本因坊が女流世界№1の崔精九段(韓国)に完勝する活躍を見せたものの3回戦で力尽き、前回に続いてベスト8に留まった。平田智也七段の解説で日本勢の戦いを振り返っていく。