週刊碁1月30日号

週刊碁1月30日号

2017年1月23日発売

  • 第41期棋聖戦七番勝負第1局

  • 第20期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負第1局
  • トライカッププロ囲碁団体戦

特集内容

【第41期棋聖戦七番勝負第1局】

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負(主催・読売新聞社)第1局が1月14・15日、島根県安来市「さぎの湯荘」で行われた。井山裕太棋聖は現在4期連続して保持中。今シリーズの防衛に成功すると規定により名誉棋聖の称号を与えられる。対する河野臨九段は棋聖戦初登場。過去に井山とのタイトルマッチは4度行われ4度とも敗退している。本局は河野の意欲的な五線のカタツキから予想外の展開になった。中盤から優位を確立した井山だったが、全体的に碁形が薄くなり、河野が猛追。局面は一気に僅差となったところで井山に痛恨のミス。河野の逆転勝ちとなった。立会・趙治勲名誉名人、新聞解説・清成哲也九段、記録・吉川一二段、鳥井裕太初段、大盤解説・今村俊也九段、聞き手・飛田早紀初段。

【第20期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負第1局】

女流碁界を席巻する謝依旻女流棋聖に新鋭牛栄子初段が挑戦する、第20期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負(協賛・株式会社NTTドコモ)第1局が、神奈川県平塚市の「ホテルサンライフガーデン」で開幕した。謝女流棋聖は現在4連覇中で、5連覇を果たせば名誉女流棋聖の資格を得る。すでに名誉女流本因坊、名誉女流名人の有資格者であり、タイトル獲得数は25を数える。まさに歴代最強の女流棋士である。対する牛初段は一昨年に入段したばかりの17歳。トーナメントでは強豪を次々破って台頭、ついにあこがれの棋士への挑戦権を手にした。緊張の第1局の模様を二十四世本因坊秀芳の解説でお伝えする。