特集内容
【第41期名人戦七番勝負第2局】
第41期名人戦七番勝負第2局(朝日新聞社主催)が9月14、15日に愛知県田原市「角上楼」で行われた。挑戦者の高尾紳路九段の先勝で迎えた本局は、黒番井山裕太名人の二連星で始まり、コウを横目に両者、神経を張り巡らせた難しい展開から井山が大模様を形成。高尾のシノギ、井山の攻めは、熾烈を極める。最後は高尾がシノギきり、このシリーズを連勝とした。現地に同行した棋士は、立会・小県真樹九段、新聞解説・伊田篤史八段、記録・武田祥典二段、卞聞愷二段、大盤解説・中野寛也九段、聞き手・金賢貞四段。
【第3回ゆうちょ杯ユース選手権決勝】
第3回ゆうちょ杯ユース選手権~中野孝次メモリアル~(特別協賛・ゆうちょ銀行、特別協力・朝日新聞社)は、日本棋院ファン感謝囲碁まつりの一環として、9月11日に公開で行われ、決勝で呉柏毅二段(ウ・ボイ、20歳)が芝野虎丸二段(16歳)を破って優勝した。シード組の優勝候補が次々と姿を消す中での栄冠。これで呉二段も余正麒七段に続く関西棋院の若手の星に躍り出たといっていいかもしれない。ポスト井山世代は百花繚乱である。