囲碁の基本:対局のルール・流れ

対局開始

黒・白の決め方

対局者が同じくらいの強さのときは、「ニギリ」という方法で白・黒を決めます。
黒を持った人が先手(せんて)で最初に打ちます。白を持った人は後手(ごて)であとから打ちます。
もし、2人の力に差があるときは、弱い人が黒を持ちハンディキャップ(置碁)をつけて対局します。

ニギリ

まず、一方が碁笥(ごけ)の中から白石を片手でいくつかつかみ、盤上にふせておきます。
そして片方は相手の手の中に入っている碁石の数の偶数・奇数を宣言します。

奇数だと思ったら「奇数・先」、または「半先」と言って、盤上に黒石を1個を置きます。
偶数だと思ったら「偶数・先」、または「丁先」と言って、盤上に黒石を2個を置きます。

偶数、奇数が当たれば、宣言した人が黒を持つことになります。はずれたら白を持ちます。
これを「ニギリ」と言います。

図1では、いくつかつかんだ白石をふせています。
黒は盤上に1個置いたので、「奇数先」という意味になります。

図2

ふせていた白石は9個だったので奇数で当たり。
黒は宣言通り、黒を持って打つことが決まりました。

黒・白が決まったら、お互いに一礼して対局を開始します。
この対局が終わり、また続けて何局も打つときは、そのあと白・黒を交互に持ちます。

最初のニギリで白石をつかむ人は、上席に座った人、年上の人という慣習があります。

互先(たがいせん)

黒を持った人が先手(せんて)で最初に打ち、白を持った人は後手(ごて)であとから打ちます。そして先番(黒が打つ)を交代しながら打つことを「互先」(たがいせん)といいます。
互先の囲碁では先手の方が後手よりどうしても有利になってしまうので、コミ碁を採用しています。

「コミ」とは互先黒番の有利を調整するため、計算上で黒が白に渡す目数のことで、通常、コミは6目半となっています。
コミに半目をつけるのは、持碁(ジゴ=引分け)を避けるためです。

定先(じょうせん)

例えば「初段と1級の対局」、「3級と4級の対局」など一級(段)差のときは、盤上に置石はなく、定先(じょうせん)、または先(せん)と言って、下手(したて)が常にコミなしの黒で打ちます。 コミがない分だけ黒有利です。この場合は下手(黒)が最初に打ち、上手(うわて・白)はあとから打ちます。

置碁(おきご)

対局者2人の力に差があるときは、下手(下級者)が黒を持ちハンディキャップ(置碁)をつけて対局します。通常は一段級差一子の置碁で対局します。
コミがないので対局の結果、ジゴ(持碁)と言って引分けになることがあり、一般的にはジゴは白勝ちとなります。

二子~九子局の置碁

例えば「初段と2級の対局」、「3級と5級の対局」など二級(段)差のときは、盤上に黒石を2個(二子局)置き、「初段と3級の対局」、「3級と6級の対局」など三級(段)差のときは、黒石を3個(三子局)置くように、その級差によって置石を増やします。
この場合は上手(うわて・白)が最初に打ち、置石を置いた下手(黒)はあとから打ちます。

置石の順番

置石は盤上の星の位置に置く順番があります。
二子~五子までは下(1図)の数字どおり順番に置きます。
六子は、1・2・3・4・5・6と置き、八子は1・2・3・4・5・6・7・8と置きます。

二子~九子までの置石の位置をそれぞれクリックして確認しましょう。

(1図)

九路盤の置石

置き方は、九路盤でも19路盤と同じ形です
二子局
三子局
四子局
五子局
五子局(九路盤の特別な置き方)
六子局
七子局
八子局
九子局