国際女流棋戦・SENKO CUP直前スペシャル(第2部)―立ちはだかる世界の壁「つるりん式観る 碁のすすめ~こぼれ話」


 ここでは週刊碁連載中の「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」で書ききれなかったこぼれ話を紹介します。(つる=鶴山淳志八段、りん=林漢傑八段




 4月8日から始まるSENKO CUPワールド碁女流最強戦2022に向け、週刊碁「つるりん式観る碁のすすめ」では出場棋士を紹介しています。
 Webコラム「こぼれ話」でも先週からSENKO CUPスペシャル!!今回は中国、韓国、中華台北の棋士を一挙にご紹介しましょう。


【中国代表・於之瑩(おしえい)七段】

過去3回すべてで優勝しているSENCO CUPにおける絶対的な存在。バランス感覚に優れた冷静な打ち回しは隙なしです。そんな碁においては冷静な於七段ですが、普段は元気で明るく、ビールが大好き。酔っぱらうとライバルで親友の崔精九段の頬にキスしてしまうなど、天真爛漫な一面もあるとか(りん情報)。縫い目のない羽衣のような隙の無さと天真爛漫さからつるりんに与えられた称号は「天衣無縫」。


【韓国代表・崔精(チェジョン)九段】

 第2回、第3回SENKO CUPの準優勝。於七段と常に最強の座を争っている韓国のエースで、スケールの大きい碁で多くのファンを魅了しています。於七段とは対照的に少しシャイな静かで優しい人柄とのこと。最強を勝ち取る頭脳と控えめで優しい人柄からつるりんに与えられた称号は「温和怜悧」。


【中華台北代表・盧鈺樺(ろぎょくか)三段】

写真提供:海峰棋院

 昨年、台湾に2つある女流棋戦を両方優勝した実力者。ほとんどの棋士が台北で修業してプロになる中、台湾南部の都市、高雄で頭角を現し、そのまま高雄市内の有名大学、高雄大学に入学、その後プロ入りしたという異色の経歴の持ち主です。現在はプロ一本に絞り、台北に生活の拠点を移したとのこと。つるりんがどんな四字熟語を当てはめるのかは、来週発売の週刊碁をお楽しみに!

記・編集K