関航太郎天元はどんな人?―親しい仲間の証言集「つるりん式観る碁のすすめ~こぼれ話」


関航太郎天元はどんな人?―親しい仲間の証言集




 ここでは週刊碁連載中の「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」で書ききれなかったこぼれ話を紹介します。

 今回は昨年20歳になった2001年生まれの棋士を代表して、「青雲之志」に関航太郎天元が選出されました。昨年、一気にタイトルホルダーへと駆け上がった関天元。あまりにも出世が早くて、どんな方なのかまだよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、関天元の素顔に迫るべく、普段よく接しているという方々から証言を集めてきました。



「青雲之志」でトップ棋士の仲間入りを果たした関天元

つる(鶴山淳志八段
「裏表のない人です。高尾(紳路九段)先生の研究室でよく会います。いつもいて、高尾先生と対局してますね。勝つと嬉しそうだし負けると悔しそうだから、勝ったか負けたかすぐに分かります(笑)。あと、彼はオシャレです。」

りん(林漢傑八段
「とっても正直な人だと思います。あと、人懐っこい感じですね。屈託なくいろいろ話してくれるし...。タイトルホルダーに対して失礼かもしれませんが、私のようなおじさん的にはかわいいです」

藤澤一就八段(師匠)
「小さい頃の彼は...、幼稚園とかで元気でやんちゃでずっと動いていて、これは先生が大変だなっていう子、いますよね、それでした(笑)。でも、天元になってから急に対局姿勢が良くなったような気がします。(後輩の指導碁を打つ関天元の写真を見せて)ほら、すごい背筋が伸びてるでしょ?」

上野愛咲美女流棋聖
「面白い人です。昔はよく、真面目に勉強しないといけない、みたいな時に笑わせてきて、それが本当に面白かったから困りました(笑)。あと、たぶん犬が苦手だと思います。一緒に歩いてる時、向こうから犬が来たらめっちゃ避けてたので(笑)」。

広瀬優一六段
「賢い人だと思います。工夫して効率よく勉強しているし、誰に対しても勝つイメージが出来ているのがすごい。子どもの頃は...、よくちょっかいを出されました(笑)」。



第47期天元戦。一力遼天元を相手に堂々と勝利し、「関航太郎ここにあり」と印象付けた

 いかがですか?関天元の人柄が見えてきたでしょうか?

記・編集K