藤沢薄氷の半目勝ち【第7期会津中央病院・女流立葵杯挑戦手合三番勝負第1局】


 藤沢里菜女流立葵杯鈴木歩女流棋聖が挑戦する第7期会津中央病院・女流立葵杯(協賛:一般財団法人温知会)挑戦手合三番勝負が7月27日(月)、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ259手までで藤沢の白番半目勝ちだった。終局時刻は17時54分。持ち時間3時間のうち残り時間は黒番の鈴木が3分、白番の藤沢が1分だった。第2局は7月29日(水)に同じく日本棋院東京本院で行われる。

■終局後のコメント
・藤沢里菜女流立葵杯
「序盤から難しくて下辺を地にされてしまった。その後味の悪い流れになったが中央を締め付けれて細かくなった。実戦は読めていなかったがギリギリのところで残っていた。 はっきり良いと思う場面はなかった。第2局は明後日なので自分の力を出し切れるように精一杯頑張りたい」
・鈴木歩女流棋聖
「お昼休み前後に長考した場面があってその辺りでは悪いと感じていた。黒83から切って中央を逃げ出せたところでは良い勝負になったという感触があった。 ずっと細かくてヨセも複雑でどう形勢判断したら良いか非常に難しかった。思っていたより良く打てたかなと感じたので次局は気持ちを切り替えて自分らしく打てるように頑張る」

 この対局の模様は「日本棋院囲碁チャンネル」、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。
 また後日「週刊碁」「月刊碁ワールド」にて詳細な解説を掲載いたします。



「(最後は)あまり計算できていなかった」
「半目勝ちと思って楽観していたが整地して半目負けでちょっとショックだった」
日本棋院囲碁チャンネルで仲良く解説している大御所の2人(左:武宮正樹九段 右:王銘琬九段)

第7期会津中央病院・女流立葵杯挑戦手合三番勝負第1局 終局図
黒:鈴木歩女流棋聖 白:藤沢里菜女流立葵杯

(幽玄の間解説:松本武久八段