井山が防衛!3連覇【森ビル杯第56期十段戦挑戦手合五番勝負第3局】


井山裕太十段村川大介八段が挑戦する森ビル杯第56期十段戦挑戦手合五番勝負【主催:産経新聞社】の第3局が4月12日(木)に長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われた。

結果は、234手まで白番の井山が4目半勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝0敗でタイトル防衛を決めた。井山十段は3連覇を達成(通算5期)。棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖とあわせて七冠を堅持した。終局は18時22分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに1分だった。

両対局者コメント

井山十段
「元は苦しそうな碁だった。序盤もよくわからないですけど、上辺持ち込んでいってからが構想的にそもそも無理気味だったかもしれない。白が忙しい形になってしまったので、そのあと1目を動き出されたとき(黒65手目)は、はっきり苦しいかなと思いました」
(シリーズを振り返って)
「結果としてはうれしいですけど、1局1局は苦しい碁が多かったという印象なので運がよかったと思いますし、この結果は自分自身驚いています」

村川八段
「これまでの2局に比べて、この碁が一番惜しかった」
(シリーズを振り返って)
「難しいながら、こうやっていれば勝ちだったというのが少なかったので、完敗だったと思います」

日本棋院ネット対局「幽玄の間」では第56期十段戦挑戦手合五番勝負を全局棋譜ライブ中継いたします。
また、Youtube「日本棋院囲碁チャンネル」で動画配信を実施いたします。

井山がストレートで防衛、十段3連覇となった
村川の奪取はならなかった
YouTube「日本棋院囲碁チャンネル」で解説する下島陽平八段(手前)と立会の馬場滋九段
小林覚九段と万波奈穂三段による大盤解説会。終局後、両対局者も登場

第56期十段戦第3局終局図

黒:村川大介八段 白:井山裕太十段


(幽玄の間/日本棋院囲碁チャンネル 解説:下島陽平八段

現地陣営

立会
馬場滋九段
大盤解説
解説:小林覚九段、聞き手:万波奈穂三段
記録
高橋真澄三段武田祥典二段

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