許が勝利 奪取にあと1勝【大和ハウス杯第59期十段戦挑戦手合五番勝負第3局】


 初防衛を目指す芝野虎丸十段許家元八段が挑戦する 大和ハウス杯第59期十段戦(主催:産経新聞社、 日本棋院、関西棋院/特別協賛:大和ハウス工業株式会社) 挑戦手合五番勝負第3局が4月8日(木)午前9時30分に長野県大町市 「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で打たれ、 許が337手までで黒番4目半勝ちをおさめ、シリーズ2勝1敗としタイトル奪取にあと1勝とした。
 終局時刻は19時9分。残り時間は両者1分だった。大注目の第4局は4月20日(火)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれる。

 対局については「産経新聞」、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「産経新聞」の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


終局後のコメント

許家元八段
「何が正しいのかちょっとわからなかった。(無勝負は考えたか?)一瞬思ったががんばってくるとおもったのであまり自信はなかった。 すべてのコウが終わってツケに回って少し残るかと。(第4局に向けて)スコアを気にせず、全力を尽くせたら」
芝野虎丸十段
「秒読みの中でコウが多くて難しかった。序盤の右下が悪かったと思う。コウが多すぎて混乱してしまった。 後半はあまりチャンスはなかった。(第4局にむけて)切り替えて次に向けて集中して打ちたい」
大激戦を制し、タイトル奪取まであと1勝とした許
あとが無くなった芝野。巻き返しなるか
2年ぶりに現地大盤解説会が開催された
黒四ダムにちなんだ「ダムカレー」 スタッフの昼食用
映像配信の解説を行う伊田篤史八段と西岡正織二段 隣で幽玄の間解説を行う寺山怜六段
対局室脇からの眺望

第59期十段戦挑戦手合五番勝負第3局 終局図

黒:許家元八段 白:芝野虎丸十段

(幽玄の間解説:寺山怜六段



陣容

タイトルホルダー 芝野虎丸十段(王座・十段)
挑戦者 許家元八段
立会人 山城宏九段
新聞解説 伊田篤史八段
大盤解説会 解説:伊田篤史八段、聞き手:金賢貞四段
記録 伊藤健良二段西岡正織二段
幽玄の間解説 寺山怜六段
日本棋院囲碁チャンネル 寺山怜六段、他

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