タイで迎えた金沢対局【第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局】


一力遼碁聖
VS
井山裕太棋聖

 連覇を目指す一力遼碁聖井山裕太三冠(棋聖・名人・本因坊)が挑戦する 第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局(主催:北國新聞社新聞囲碁連盟・ 日本棋院・関西棋院、 協賛:日本製紙、パンダネット、木村経営グループ、金沢ニューグランドホテルほか)が7月17日(土)に石川県金沢市 「北國新聞会館」で開始した。
 定刻の9時00分に立会人の中野寛也九段の合図により井山の先番で対局が始まった。 持ち時間は各4時間。本日夕刻に終局の見込み。

 1勝1敗で迎えた第3局、シリーズ制覇に近づくのはどちらか。

 対局については「日本棋院囲碁チャンネル」の 映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「新聞囲碁連盟」加盟各紙の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


前日のコメント

一力遼碁聖
第2局の前日に趙治勲名誉名人が、地元の対局はプレッシャーがあって大変、と仰っていましたが?
「地元であり河北新報主催というのもあるので、ただの地元とは違ったプレッシャーがあったのですけど、その中でタイに持ち込めたのは良かったです」
中四日とタイトル戦としては珍しい日程ですが体調は?
「調子自体はまずまず良い状態で来ています。一つ勝ったことで精神的にも楽になった部分があります」
2年続けての金沢での対局について
「北國新聞さんにも毎年開催していただいて本当に感謝しております。昨年初めて碁聖戦を戦ったのはこの地だったので、強く印象に残っています。金沢自体はプライベートで何度か来たことはありますが、非常に風光明媚で食事もおいしくて良いところだなと感じていましたし、昨年勝ったので良いイメージを持っています」
明日への意気込み
「あまり気負わずに自分の力を出すことができたらいいかなと思います」
井山裕太三冠
1勝1敗で迎えたことについて
「前局もギリギリの勝負ではありましたけど、自分が思っていたよりは全然難しい局面が続いていたので、総合的にはそれなりに戦えているかなという感じはあります」
第2局は接戦というイメージはありましたが
「中盤で今一つシノギになってしまってからは少し大変だったかもしれないですけれども、それなりに粘り強くは打っていたかなという感じはあります」
第2局から中四日という点は?
「棋戦が中一日であったりとかもあるので、コンディション的には問題なく来ています」
3年ぶりの金沢対局について
「碁聖戦に続けて出させていただいていた頃は毎年お世話になっていた場所なので、少し久しぶりという感じは自分としてはありますけど、やはり慣れ親しんだ場所という感じはあります」
明日への意気込み
「自分のベストを尽くして、良いパフォーマンスができるようにそこに集中したいと思います」
井山の先番、初手は十七の4小目
両者静かな気合が漲る
対局場は百万石通りに面する北國新聞会館
最上階の21階には叙々苑がある
前日の検分風景
YouTube解説は六浦七段、検分後に武田二段と談笑



陣容

タイトルホルダー 一力遼碁聖(天元・碁聖)
挑戦者 井山裕太三冠(棋聖/名人/本因坊)
立会人 中野寛也九段
新聞解説 六浦雄太七段
記録 寺田柊汰二段鈴川七海初段
大盤解説 解説:田尻悠人五段、聞き手:佃優子アマ
幽玄の間解説 本木克弥八段
日本棋院囲碁チャンネル 六浦雄太七段、他

日本棋院 書籍・雑誌PR