趙がレジェンドの座に【第2回テイケイ杯レジェンド戦決勝】


 60歳以上の棋士とテイケイ杯女流レジェンド戦ベスト4の棋士が参加する第2回テイケイ杯レジェンド戦(協賛:テイケイ株式会社)の決勝戦が、4月8日に東京都千代田区の「竜星スタジオ」で行われた。
 本棋戦は本戦シードの60歳以上の名誉称号保有棋士と予選勝ち上がり者および第2回テイケイ杯女流レジェンド戦ベスト4進出者の18名でトーナメント戦を行い、優勝者を決定する。
 決勝には趙治勲名誉名人小林覚九段が勝ち進み、趙が209手までで黒番中押し勝ちを収め、レジェンドの座についた。
 終局時刻は16時2分、持ち時間1時間30分のうち残り時間は黒番の趙が1分、白番の小林が15分だった 。
 趙はこれで獲得タイトル数を76とし、自身の持つ最多記録を更新した(2位は本因坊文裕の71)。
 なお、本対局の模様は株式会社囲碁将棋チャンネル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:倉元健児)のインターネット会員サービス「囲碁将棋プラス」で生中継しました。

 テイケイ杯は、45歳以上の女流上位棋士ら(※)が参加する「女流レジェンド戦」、 60歳以上の上位棋士ら(※)が出場する「レジェンド戦」、 25歳以下の棋士が出場する「俊英戦」の3棋戦が2021年に創設された。
※:詳細は各棋戦ページを参照

決勝戦の模様は日本棋院ネット対局「幽玄の間」にて中継しました




決勝は数々の名勝負を繰り広げた趙(左)と小林(右)の顔合わせとなった

獲得タイトル数を76とした趙。最多記録を更新した

理事長職の激務の中、決勝まで進出した小林だったが...

「囲碁将棋プラス」の解説を務めた小林光一名誉棋聖(右)と聞き手・吉原由香里六段



第2回テイケイ杯レジェンド戦決勝 終局図

黒:趙治勲名誉名人 白:小林覚九段 黒中押し勝ち