初代中庸・林漢傑八段の中庸戦徹底解説(1)―中庸戦の魅力【コラム:品田渓】


 来たる11月6日(土)、7日(日)に第4回SGW杯中庸戦本戦(協賛・セントグランデW)が行われます。ということで、今回は記者=品田が第1回中庸戦覇者の林漢傑八段に中庸戦の魅力と見どころを聞いてみました。
(以下、林=林八段、品=品田)


  • (品)中庸戦は31歳以上60歳以下のミドルエイジでしかも全棋士参加棋戦のタイトルを取ったことがない人だけが参加できる珍しい棋戦ですが、漢傑先生はこの棋戦の魅力はどんなところだと思いますか?
  • (林)ズバリ、棋士がすごく喜んで打っているところ、です。棋士のミドルエイジは大変なんですよ。若手棋戦に出られないので参加できる棋戦が少なく、対局数も少ないんです。特に秋ごろはほとんどの棋戦の予選が終わってしまっていて、対局がない人も多い。その中で中庸戦の本戦はリーグ戦で4局も打てる。練習対局をどんなに打っていても、やはり本番の対局にはかないません。だから、出場できる棋士はみんなすごく楽しみにしていて、はりきっているんです。
  • (品)楽しみな気持ちは周りに伝わりますものね。出場されている棋士はどんな方たちなのでしょうか。
  • (林)実力者ばかりですよ。タイトルを取るには実力にプラスアルファ何かが必要です。なので、無冠の実力者はごろごろいます。今の若手棋戦はレベルが高いですが、中庸戦も負けない内容だと思います。
  • (品)その中で第1回優勝者ということは、漢傑先生はすごいですね!
  • (林)ええ、まあ、そういうことです(笑)。
  • (品)では、本戦出場者16人の皆さんについて、一人ずつ教えてください。
  • (林)いいですけど、すごく長くなりますよ。
  • (品)それはそうですね。16人ですものね。では、参加棋士の魅力については「初代中庸・林漢傑八段の中庸戦徹底解説(2)」の方でお願いします!


解説をする林漢傑八段