2021.05.26「信田成仁六段【みらクルTVイベント】」


 みらクルTV特番・日本棋院協力

 6/4(金)心をつなぐ囲碁・晴都の挑戦スペシャル
 仲邑菫 二段(中学一年)岩崎晴都 院生(盲学校・中学一年)二子<対局配信>日本棋院ネット対局「幽玄の間」&みらクルTV・実況中継

日時:2021年6月4日(金)16時~18時
対局場:日本棋院・東京本院
詳細:二子局・アイゴ(視覚障がい者用の特製碁盤)使用
NHK方式(持ち時間はなく、初手から一手30秒の秒読み
途中1分単位で任意の10分間の考慮時間
<みらクルTV放送>Zoomで実況中継・YouTubeライブ配信◎15:00-16:00「岩崎晴都君五年の歩み」

  • ● 岩崎涼子(母) 2016年、晴都君は盲学校の小二で囲碁を覚えた。5年の歩みを語る。
  • ● 柿島光晴(日本視覚障害者囲碁協会代表理事、アマ四段、全盲) 全国、海外盲学校にアイゴを寄贈し、普及活動。2018年5月の日台韓盲学校囲碁大会(大船渡)で晴都君に出会う。
  • ● 曽我部敏行(指扇囲碁サロン席亭) 2019年7月から晴都君を指導。
  • ● 信田成仁(日本棋院六段) 2020年初から晴都君をほぼ毎日特訓。5子で始め今は定先。
  • ● 司会:木谷正道(みらクルTV代表)◎16:00-18:00 <対局配信>日本棋院「幽玄の間」&みらクルTV・実況中継
  • ● みらクルTV(解説:信田成仁六段・進行:岡田結美子六段・有志の棋士で盛り上げます)<信田成仁氏(日本棋院六段)談> 令和3年5月7日

 晴都君とは、2020年1月から、ネット対局「幽玄の間」を使用して、打ち始めました。
 当初は早朝6時半から、ほぼ毎日のように打ちました。晴都君は、タブレットを顔に近づけて盤面を見ています。最初は5子局で、今は院生となったため、晴都君の定先で打っています。
 このゴールデンウイークも毎日のように打ち、一局、逆転負けしました。院生は皆、必死で勉強しています。上にあがって行くのは容易ではないです。長い目で見守ってください。今回、菫ちゃんとの対局は、晴都君にとって力をつける良いチャンスです。
 師匠からみて、二子ではまだ勝負にならないと思いますが、力いっぱいぶつかって欲しいと思います。*2020年から本年3月まで、「晴都の挑戦(指導対局解説)」をみらクルTVで配信していました。6月5日は日本棋院でいろいろなイベントがあるのですが、その中で午前9時半から12時半まで級位者大会をやります。
 現在まだ8名の参加者しかいないということです。先着24名参加費無料ということなので、ぜひ皆様の参加をお願いします。
 ささやかな大会ですが、これは僕が長年声を上げて言っていることですが、級の人たちが普段から楽しめる環境を作らなければ、どんないいことをしても現状の苦しさはま逃れないと思うのです。菫ちゃん効果や、ミラクルテレビ等碁界も活性化され一時はいいことにはなったとしても、また現在の状況に戻ってしまうのではないでしょうか(ヒカルの碁では世界中で奇跡のように囲碁を打つ子供たちや大人までとんでもなく多くの人たちが囲碁を覚えたはずですが、現在の碁界を見る限りその覚えた人たちが囲碁を楽しんでもらえていない状況です。有段者まで行ったわずかな人たちだけが囲碁をたのしんでいますその繰り返しになることを心配しているのです)僕は理事の時「級位者の日」「囲碁未来教室」を作り推進してきました。また級位者向けの月刊誌として「レッツ碁」(現在の「囲碁未来}を作った時もとてもうれしく応援してきました。
 その「囲碁未来」も廃刊になると聞いています。時代の流れとは思いますが、何か代わりになるようなものが出てほしいと願っています。囲碁はある意味勝敗が付きとても厳しいものですが、石を持つだけで楽しいと言ってもらえる人たちも多くいます。そういう人たちが囲碁を本当に楽しめる環境を作ることを皆で考えてほしい、その第一歩として今回級位者大会をやります。
 現在はコロナ過で中止になっていますが、大きな大会で一番成功しているのが「宝酒造杯囲碁大会」です。大きな大会には珍しく級の参加も多くあり、これが大きく貢献していると思われます。このような成功例を見て、これからの囲碁界を考えていくべきと思い今回その一歩としてやらさせてもらいました。
 ただし「級位者の日」や囲碁未来教室のように僕が一人でやってもなかなか思う良いいかないのが現状です。今の囲碁界を憂いている人達はものすごく多いと思います。
 「級位者の日}などはどんな碁会所でも簡単にできることです。普段来てくれる人たちを排除するわけでなく、普段うちたくてもなかなか仲間がいないという方たちを呼び起こそうということなのです。長々と書いてしまいましたが僕の考えの一端を述べました。
 よろしくお願いします。

みらクルTV
 2020年4月、新型コロナの渦中で開局。Zoom、YouTube、ウェブサイトを連動させた、視聴者参加型双方向オンラインテレビです。


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