棋士の筋肉「つるりん式観る碁のすすめ~こぼれ話」


棋士の筋肉




 ここでは週刊碁連載中の「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」で書ききれなかったこぼれ話を紹介します。

 「筋骨隆々」の回では胸板と碁が分厚い、柳時熏九段が選ばれました。最後はこの人しかいない、と大盛り上がりでしたが、最初から名前が挙がっていたわけではありません。むしろ盲点でした。というのも、柳九段にはDIY(日曜大工)のイメージはあっても筋トレやスポーツのイメージはないからです。



胸板と碁が分厚い筋骨隆々柳時熏九段。
ユーチューブチャンネル公式?キャラクター「ニコちゃん」とともに自宅にて。

  棋士の多くは体力づくりのためにスポーツをしています。ウォーキングやスイミングは定番。フットサルや野球が趣味の棋士も多いです。ちなみに、つる一番の趣味はサイクリングです。(お腹はともかく、足の筋肉はすごいんだ、と自慢していました。)そして、りん一番の趣味はボルダリングです。(足腰は弱いけど、腕筋はなかなかなんだ、と自慢していました。)お二人の見立てでは、つるの下半身とりんの上半身を合わせれば柳九段に対抗できるそうです。

 他に名前が挙がったのは、筋トレ大好き・関西棋院の余正麒八段、ボルダリングの申し子・細マッチョ張栩九段、棋士野球部4番バッター・柵越えホームラン王常石隆志四段などです。しかし、どの方も「筋骨隆々」には弱い、と却下されました。二人の中では筋肉を鍛えている、筋肉がある、と「筋骨隆々」は似て非なる物だったのです。

 その点柳九段は体格の良さ(骨太感)、何でも作れる力の強さ(筋力)に加えて、豪快な人柄と碁の厚さまで兼ね備えています。500人ほどいる棋士の中でも4拍子揃っているのは先生お一人だけ?今回は棋士と筋肉の間係を考察するとともに、「筋骨隆々」という四字熟語の奥深さを実感する特別な回になりました。

記・編集K
【お知らせ】
「つるりん式見る碁のすすめ」の「見る」という漢字を今回から「観る」に改めさせていただきました。