藤沢連勝で防衛、5連覇達成!【博多・カマチ杯第33期女流名人戦挑戦手合三番勝負第2局】


 5連覇を目指す藤沢里菜女流名人に、13歳1ヶ月で初の挑戦手合出場の仲邑菫二段が挑戦する、博多・カマチ杯第33期女流名人戦(主催:日本棋院、協賛:一般社団法人巨樹の会)/(株)トータル・メディカルサービス)/(株)メディカルテンダー)三番勝負第2局が4月16日に東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われた。
  結果は黒番の藤沢が203手までで中押し勝ちを収め2連勝とし、見事防衛、5連覇を達成した。終局は16時23分、残り時間は持ち時間各3時間のうち、黒番の藤沢は25分、白番の仲邑は5分だった。

 女流名人戦挑戦手合三番勝負の模様は、日本棋院囲碁チャンネルにて全局映像ライブ配信、 日本棋院ネット対局幽玄の間にて、棋譜ライブ配信いたしました。

終局後のコメント

藤沢里菜女流名人

(本局について)
「ずっと難しいと思ってたんですけど、右上を白に手を付けられて黒の気持ち悪い恰好になったので、その辺りはあまり自信がなかった。
黒95のケイマにまわって、ヨセ勝負の展開になるかなと思った。(優勢を感じたのは)最後の形が決まった位に」
(シリーズ2勝0敗、ストレートで五連覇を決定したが)
「第1局も危ない場面もありましたし、今日もずっと難しかったので、あらためて厳しさを感じました」
(仲邑菫二段とは)
「まだ十三歳でタイトル戦に出場されるのは、ありえないことかなと思っていて、対局中は十歳年下の意識はなかったんですけど、これからもの凄い成長されるのではないかと思います」
「菫さんはこれからも成長されてくのは間違いないと思うので、私が成長していくのは大変だと思うんですけど、精一杯、置いてかれないように頑張っていきたい」
「(今回の女流名人戦には)たくさんのメディアの方に来ていただいてありがたいことだと感じている」



仲邑菫二段

「布石は想定通りのたち回りだったんですけど、途中から全く知らない形に。序盤で悪くしてしまったかも。悪いなりに盛り返したところもあったと思います」
「(その後は)ちょっと厳しすぎた」
(この女流名人戦を振り返って)
「まだ、足りない部分が多いなと思いました」
(この経験は糧になるでしょうか)
「...良い経験になりました」
(今後もタイトル戦にでてくることを期待しているが)
「女流棋戦もそうなんですけど、一般棋戦、七大棋戦でも活躍できるようになりたいです」







貫禄の2連勝、藤沢はこれで女流名人5連覇とした


仲邑の今後に期待






あらためて厳しさを感じたと語る藤沢女流名人

まだまだ足りない部分が多かったと仲邑二段


YouTube解説担当の林漢傑八段と幽玄の間解説の安斎伸彰七段

博多・カマチ杯第33期女流名人戦挑戦手合三番勝負第2局 終局図

黒:藤沢里菜女流名人 白:仲邑菫二段 203手完、黒中押し勝ち


第2局陣容

タイトルホルダー 藤沢里菜女流名人
挑戦者 仲邑菫二段
立会人 小山栄美六段
記録 茂呂有紗二段徐文燕初段
幽玄の間解説 安斎伸彰七段
日本棋院囲碁チャンネル 林漢傑八段

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