文裕9連覇!! 三冠を堅持 二十二世本因坊秀格に並ぶ【第75期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局】


 9連覇を目指す本因坊文裕(井山裕太九段)に芝野虎丸名人が挑戦する第75期本因坊戦挑戦手合七番勝負(主催:毎日新聞社)第5局が7月8,9日(水,木)に三重県鳥羽市の「戸田家」で打たれ、 文裕が243手までで白番4目半勝ちをおさめシリーズ成績4勝1敗としタイトルを防衛、本因坊9連覇を達成した。終局時刻は18時12分、残り時間は黒番の芝野が10分、白番の文裕が46分だった。

 これで文裕は自身の持つ七大タイトル最多獲得数記録を48に伸ばした。また60歳を待たずに永世称号「二十六世本因坊文裕」を名乗る資格を得た。
 永世称号は連続5期もしくは通算10期タイトルを獲得した際に60才以上もしくは引退時に名乗ることができる。また連続10期以上(本因坊は9期以上)タイトルを獲得した棋士は60歳未満の現役で永世称号を名乗れる。本因坊9連覇は二十二世本因坊秀格(高川格九段)と並び2位タイ。1位は10連覇を達成した二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)
 芝野は名人、王座、十段に続く四冠を目指したが井山の前に敗れた。

 文裕の9連覇達成の本対局の詳細については7月13日(月)発売の「週刊碁」「日本棋院囲碁チャンネル1日目2日目)」および、ネット対局「幽玄の間」にてお楽しみください。

9連覇を達成した二十六世本因坊文裕(撮影:長尾迪)
芝野、本因坊獲得はならなかった(撮影:長尾迪)
日本棋院囲碁チャンネルで巧みな話術で解説と会話を繰り広げた下島陽平八段と金賢貞四段

第75期本因坊戦第5局終局図

黒:芝野虎丸名人 白:本因坊文裕

(幽玄の間解説:伊田篤史八段



立会
山城宏九段
新聞解説
六浦雄太七段
記録
長徳徹志二段寺田柊汰初段
現地解説
解説:下島陽平八段、聞き手:金賢貞四段
幽玄の間解説
伊田篤史八段

本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」で手順ライブ中継いたしました。
本因坊戦七番勝負は「日本棋院囲碁チャンネル」で映像ライブ配信いたしました。
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