芝野が勝利 シリーズは1勝1敗に【大和ハウス杯第59期十段戦挑戦手合五番勝負第2局】


 初防衛を目指す芝野虎丸十段許家元八段が挑戦する 大和ハウス杯第59期十段戦(主催:産経新聞社、 日本棋院、関西棋院/特別協賛:大和ハウス工業株式会社) 挑戦手合五番勝負第2局が3月24日(水)午前9時30分に滋賀県長浜市 「Hotel & Resorts NAGAHAMA」 で開始した。結果は、芝野が157手までで黒番中押し勝ちをおさめシリーズを1勝1敗のタイとした。終局時刻は15時52分。残り時間は黒番の芝野が48分、白番の許が3分だった。
 第3局は4月8日(木)に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で打たれる。

 対局については「産経新聞」、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「産経新聞」の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


終局後のコメント

芝野虎丸十段
「午前中の時点では少し大変かなと感じていました。右下のコウは読みきれていない変化もあったのですが、結果的にはうまくいったかなと思います。 右下のコウを解消した時点で打ちやすくなったのではないかと思ったのですが、その後も簡単ではなかったので勝ちが分かったのは最後のほうです。 (Q:第3局に向けて)とりあえず一つ勝てて安心した部分もありますし、普段と変わらずまた集中して打てたらいいかなと思います」
許家元八段
「黒79が左下にきいているのをうっかりしていました。 黒71とハネ出されたときに気が付きました。実戦は少し形勢を悪くしたと思いますが、まだそれなりに難しいかなと思っていました。 白116では先に117のノゾキを決めておくべきだったかもしれません。 (Q:第3局に向けて)(1勝1敗に追いつかれたことは)あまり気にせずいつも通りに全力を尽くして挑みたいと思います」
芝野、1勝1敗のタイに戻す
許、連勝ならず
芝野昼食:肉うどん
許昼食:うな重
対局室からも見える長浜城。豊臣秀吉が築城
ホテル上層階からの眺望はご覧の通り
芝野 佇まいに風格が備わってきた
新聞解説の結城聡九段と鶴山淳志八段。日本棋院囲碁チャンネルで解説を行った

第59期十段戦挑戦手合五番勝負第2局 終局図

黒:芝野虎丸十段 白:許家元八段

(幽玄の間解説:鶴山淳志八段



陣容

タイトルホルダー 芝野虎丸十段(王座・十段)
挑戦者 許家元八段
立会人 坂口隆三九段
新聞解説 結城聡九段
記録 小松大樹三段村本渉三段
幽玄の間解説 鶴山淳志八段
日本棋院囲碁チャンネル 鶴山淳志八段、他

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