井山奪取!4期ぶり碁聖に復位【第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第5局】


一力遼碁聖
VS
井山裕太棋聖

 連覇を目指す一力遼碁聖井山裕太三冠(棋聖・名人・本因坊)が挑戦する 第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第5局(主催:新聞囲碁連盟・ 日本棋院・関西棋院)が8月29日(日)に東京都千代田区五番町の「日本棋院東京本院」で打たれ、 井山が180手までで白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ3勝2敗でタイトルを奪取。1勝2敗から第4局、第5局と連勝し逆転でシリーズを制した。 碁聖位は4期ぶり7期目の獲得で、棋聖、名人、本因坊と合わせ昨年12月以来の四冠とした。また七大タイトル獲得数を52に伸ばした。 終局時刻は18時15分。残り時間は黒番の一力が1分、白番の井山が5分だった。一力の碁聖連覇はならなかった。

 対局については「日本棋院囲碁チャンネル」の 映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「新聞囲碁連盟」加盟各紙の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


終局後のコメント

井山裕太三冠
「(序盤実利で先行する形になったが)研究してたという訳ではないけれど、なりゆきだったかもしれない。 (手ごたえをかんじたのは)白128の辺りから右上の形がついて、少し良くなったと感じた (碁聖復位について)ここ最近は一日制の碁で結果がだせていなかったので、それはうれしく思う(カド番を跳ね返す場面が続き)追い込まれた時の心のもちようは、以前よりはできるようになったかな」
一力遼碁聖
「相手の確定地が多く相当寄りつかないといけない印象だった。その展開が続き、仕掛けを抑えきれなかった」
井山、4年ぶり通算7期目の碁聖タイトル
1日制のタイトル戦奪取は2016年の第54期十段戦で七冠となった時以来
一力、七大タイトル戦初防衛はならなかった
『幽玄の間』解説の河野臨九段と新聞解説の鶴山淳志八段が日本棋院囲碁チャンネルで巧みな解説を繰り広げた
両者の昼食:神楽坂「志満金」の「うなぎ弁当」
一力午後のおやつ:ショートケーキ、アイスコーヒー
井山午後のおやつ:ホテルグランドヒル市ヶ谷カトレアの「ティラミス」、カットフルーツ、アイスコーヒー



陣容

タイトルホルダー 一力遼碁聖(天元・碁聖)
挑戦者 井山裕太三冠(棋聖/名人/本因坊)
立会人 片岡聡九段
新聞解説 鶴山淳志八段
記録 金子真季二段徐文燕初段
大盤解説 ナシ
幽玄の間解説 河野臨九段
日本棋院囲碁チャンネル 鶴山淳志八段、他

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