河野が初勝利【第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局】


井山裕太棋聖
VS
河野臨九段

 囲碁界最高位の棋戦「棋聖戦」九連覇を目指す井山裕太棋聖河野臨九段が挑戦する 第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】第4局が2月16日(火)、17日(水)に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で打たれ、河野が212手までで白番中押し勝ちし今シリーズ初勝利、シリーズ成績1勝3敗とした。終局時刻は19時44分、残り時間は両者ともに1分だった。

 対局については「読売新聞オンライン」、 株式会社囲碁将棋チャンネル運営の「囲碁プレミアム」、 日本棋院ネット対局「幽玄の間」等にてお楽しみください。
 また詳細・解説については「読売新聞」の観戦記、毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてお楽しみください。


局後のコメント

河野臨九段
「黒101のツケに思い至ってなかったので、白102のツケは予定ではなく本当かな?という感じでした。でも手を出さないと黒の働きになりそうなので、しょうがないという感じです。勝ちを意識したのは本当に最後の最後で形がはっきりした後でした。スコアは気にしないで自分をしっかり出し切れるようにしたい」
井山裕太棋聖
「右辺は白に3目捨てられる中でうまく処理されてちょっと今一つかなと思った。下辺は形が崩れてしまっている感じで、黒113のキリなどはっきりまずい手がありその辺からリズムが悪くなった。中央の仕掛けは無理気味なのはわかっていたが普通に打つのでは自信が無かった。引き続き自分のベストを尽くしたい」
河野がシリーズ初勝利し反撃の狼煙をあげた
対局場のホテル花月園、料理がとてもおいしい
芦ノ湖、2日共強風が吹き荒び、散歩には厳しい気候だった
井山昼食:ナポリタン、試食した柳九段のコメント「手の込んだ味で元気が出る」
河野昼食:天ぷらそば
おやつは両者定番のフルーツ盛り合わせ
ドラゴンフルーツ(左端)は西岡二段のように皮ごと食べてはいけません ※参照

第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局 終局図

黒:井山裕太棋聖 白:河野臨九段

(幽玄の間解説:中野寛也九段

陣容

タイトルホルダー 井山裕太棋聖(名人・本因坊)
挑戦者 河野臨九段
立会人 羽根直樹九段
新聞解説 伊田篤史八段
記録 熊本秀生四段高橋真澄三段
大盤解説会 中止
幽玄の間解説 中野寛也九段
  • ※ この対局の模様は日本棋院ネット対局「幽玄の間」にて手順ライブ中継を実施しております。
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