井山が先勝! 【第41期碁聖戦挑戦手合五番勝負第1局】


5連覇を狙う井山裕太碁聖村川大介八段が挑戦する第41期碁聖戦五番勝負【主催:新聞囲碁連盟】の第1局が、6月25日に静岡県浜松市舘山寺温泉の「ホテル九重」で行われた。

結果は159手まで黒番の井山が中押し勝ちをおさめ、防衛・5連覇へ好スタートを切った。終局は18時45分、持ち時間4時間のうち残り時間は黒番の井山が2分、白番の村川が1分だった。

井山が連勝するか、村川がタイに戻すか、第2局は7月18日(祝・月)に石川県金沢市の「北國新聞会館」で行われる。

両対局者のコメント

井山碁聖
「(序盤は)ずっと悪いと思っていた。左下のノゾキが厳しくてちょっと苦しいかなと。
(切り離した石の)攻め方も難しくダメかと思っていた。
(最後の攻め合いは)苦しいとは思っていたが、それなりに難しいのではないかと思っていた。
最後の最後、大石がコウになって勝ちが見えた。
(次局に向けて)読みがまずいところがいくつかあったのでその辺りを修正していきたい」

村川挑戦者
「(左下を)取ったときは大きいかと思ったが、相手の模様が大きくて難しかった。
(左辺を)突破してしのげたときに良いかと思ったが...。
(攻め合いは)難しいとは思ったが、恐らく自分のほうが分が悪い。
(次局に向けて)日が空くので気持ちを切り替えて一生懸命打ちたい」

緒戦を制し、防衛へ好スタートを切った
敗れはしたものの、村川が局面をリードして打ち進めた
攻め合いが複雑に絡み合う難解な一局だった
浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」と記念撮影に応じる両対局者

【第41期碁聖戦挑戦手合五番勝負第1局】

黒:井山裕太碁聖 白:村川大介八段 黒番中押し勝ち


(幽玄の間解説:林漢傑七段

本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

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