文裕先勝!【第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負第1局】


 10連覇を目指す本因坊文裕(=井山裕太九段)に芝野虎丸王座が挑戦する 第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負(主催:毎日新聞社、 日本棋院、関西棋院/協賛:大和証券グループ) 第1局が5月11日(火)、12日(水)に群馬県高崎市 「旧井上房一郎邸」で 打たれ、文裕が184手までで白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ先勝とした。終局時刻は19時4分。残り時間は黒番の芝野が1分、白番の文裕が10分だった。

第2局は、5月24日(月)、25日(火)に秋田県能代市「旧料亭金勇」で打たれる。

終局後のコメント

本因坊文裕
「1日目の右辺黒に入っていった白66の辺りがまずは勝負所だった。2日目に入ってシノギの目途が立った時、感触としてやれてるのかと思った。 はっきり勝ちがわかったのは最後の方。(第二局に向けて)まだ始まったばかりなので、自分なりにしっかり準備して戦いたいと思う」
芝野虎丸王座
「(黒61をはじめ長考する場面が多かったが)序盤は、模様の張り合いになって左辺に入っていったが満足いってなかった。 それ以降、右上を荒らされてしまい悪くしたかなと感じた。その辺りで、厳しい手を選べないとやれないのかと思う。今日は内容が良くなかったと感じるので、次に向けていきたい」

 対局については「毎日新聞」、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信(1日目2日目)、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「毎日新聞」の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負第1局 終局図

黒:芝野虎丸王座 白:本因坊文裕

(幽玄の間解説:金秀俊九段
文裕先勝。2日制の対芝野戦績はこれで9勝2敗
芝野、巻き返しなるか
文裕昼食:オムライスのビーフハヤシライス
芝野昼食:赤酢シャリ握りと手打ちそば
文裕、芝野15時のおやつ:フルーツの盛り合わせ
高崎芸術劇場で行われた大盤解説会解説は地元群馬出身の本木克弥八段、聞き手はNHK杯聞き手でおなじみの星合志保三段
大盤解説会に出演した二十五世本因坊治勲。さすがの話術で会場を盛り上げた(画像:日本棋院囲碁チャンネル))





陣容

タイトルホルダー 本因坊文裕(棋聖・名人・本因坊)
挑戦者 芝野虎丸王座
立会人 二十五世本因坊治勲
新聞解説 河野臨九段
大盤解説 解説:本木克弥八段、聞き手:星合志保三段
記録 大西研也四段青木裕孝二段
幽玄の間解説 金秀俊九段
日本棋院囲碁チャンネル 金秀俊九段、他

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