本木、初挑戦!【第72期本因坊戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局】


本因坊文裕(井山裕太)への挑戦権を争う第72期本因坊戦挑戦者決定リーグ毎日新聞社主催)の最終戦一斉対局が4月6日に日本棋院東京本院(結城聡九段―三谷哲也九段戦は大阪の関西棋院)で行われた。

 対局の組み合わせは以下の通り。

高尾紳路名人(3勝3敗)― 山下敬吾九段(3勝3敗)
 本木克弥七段(5勝1敗)―△黄 翊祖八段(4勝2敗)
 張  栩九段(3勝3敗)―△羽根直樹九段(4勝2敗)
結城 聡九段(1勝5敗)― 三谷哲也七段(1勝5敗)

 結果、5勝1敗でリーグ首位を走っていた本木克弥七段が、4勝2敗で追っていた黄翊祖八段に白番中押し勝ちし、リーグ成績6勝1敗で挑戦を決めた。本木は自身初の挑戦手合出場。規定により7日付で八段昇段となる。

 また、リーグ陥落は高尾紳路名人張栩九段結城聡九段三谷哲也七段となった。

 本因坊文裕に本木が挑戦する七番勝負は、5月9日(火)に岐阜県岐阜市の「岐阜グランドホテル」で開幕する。


本木、初の挑戦手合の舞台へ。待つのは5連覇の本因坊文裕

「1差」で追う黄(右)。勝ってプレーオフに持ち込みたかったが。本木に軍配


羽根(左)が5勝目をあげリーグ2位で最終戦を打ち終えた。張はなんと陥落


リーグ残留をかけた戦いは山下(左)に凱歌。高尾はリーグ序列1位からまさかの陥落


陥落が決まっている同士の対決に。結城(右)が2勝目(写真提供・関西棋院)


詳細は毎日新聞の紙面、週刊碁などをご覧ください。


〈4月6日の対局結果〉
 山下敬吾九段 中 押 △高尾紳路名人
 本木克弥七段 中 押 △黄 翊祖八段
△羽根直樹九段 中 押  張  栩九段 
△結城 聡九段 2目半  三谷哲也七段
(左側が勝者。△印は先番)


〈リーグ最終成績〉

挑戦 本木克弥七段(6勝1敗)
2  羽根直樹九段(5勝2敗)
3  山下敬吾九段(4勝3敗)
4  黄 翊祖八段(4勝3敗)
陥落 高尾紳路名人(3勝4敗)
陥落 張  栩九段(3勝4敗)
陥落 結城 聡九段(2勝5敗)
陥落 三谷哲也七段(1勝6敗)