文裕連勝!!【第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負第2局】


 本因坊文裕(井山裕太九段)本木克弥八段が挑戦する第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催: 毎日新聞社、協賛: 大和証券グループ】の第2局が、5月23日(火)に島根県大田市の「熊谷家住宅」で対局を開始し、24日(水)9時に封じ手の開封から再開されていたが、15時55分、黒番の本木が投了を告げ、110手完、井山の白番中押し勝ちとなり、七番勝負のスコアは井山の2―0となった。
 対局終了時の消費時間は、持時間8時間のうちは黒番の本木が7時間12分、白番の文裕が5時間38分だった。
 なお、続く第3局は、6月8日、9日(木・金)に埼玉県熊谷市「聖天山歓喜院」にて行われる。

 この対局の詳細は毎日新聞の報道と観戦記、週刊碁月刊碁ワールドの記事をご覧ください。

両対局者のコメント

本因坊文裕:
 形勢はそんなに良くわかっていませんでしたが、感触として(左下を)切り離してまずまずかと思っていました。計算ははっきりできない格好だった。封じ手も(実戦の)打ち方が良かったかどうかよくわかりませんが、悪くはないと思っていました。1日目の段階ではやれる戦いかと思っていましたが、今日になって思っていたほど自信のない進行だったと感じていました。白80から82、84と打ち、中央の黒二子(黒67、黒69)を取ったのと、(この時点で)上辺の黒がはっきり生きていませんのでいけるかなと思っていました。
(第3局に向けて)本局はまずます自分なりに納得のいく内容の碁が打てたので、次も自分なりに納得のいく戦いができるように頑張ります。
本木挑戦者:
 1日目は、いいと思っていませんでした。上辺を出切って戦いになり、難しいと思ったのですが、2日目に黒2子(黒67、黒69)を取られてははっきり負けかなと思いました。
2局目の内容がまるで良くなかったですが、第3局まで2週間あくので気持ちを切り替えたい。



短手数で終局。井山圧倒


本木、〝初日〟が遠い


局後の井山の表情に碁の内容が表れている?


現地解説会にて。左が水戸夕香里三段、右が桑本晋平七段

第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負第2局終局図

白:本因坊文裕 黒:本木克弥八段 白中押し勝ち

(幽玄の間解説:後藤俊午九段


本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

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