井山が3連勝!【第71期本因坊戦挑戦手合七番勝負第4局】


井山裕太本因坊高尾紳路九段が挑戦する第71期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催:毎日新聞社】の第4局が6月13日(月)、14日(火)に長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われた。

結果は128手までで白番の井山が中押し勝ちし、3連勝でタイトル防衛まであと1勝とした。
終局は14時44分。持時間8時間のうち消費時間は黒の高尾が5時間27分、白の井山が6時間12分だった。
第5局は6月29日(水)、30日(木)に福島県福島市の「吉川屋」で行われる。

両対局者のコメント

井山本因坊
「右上、先手で少し形が決まったので、まずまずかと思った。
封じ手前のノゾキに辛抱するのもあったかもしれないが、実戦との比較は分からない。
封じ手あたりでは、すぐ負けになってしまうかもしれない進行だが、はっきりダメな図は見つからなかった。
2日目の昼休憩(白100)あたりで、取れるというよりは少しいけるかと思った。
(3-1になって)とりあえず良かった。これから大変だが、今までどおり精一杯打ちたい」

高尾挑戦者
「右上のツケギリ後の変化に誤算があり、後手を引いては苦しくした。
コウにするしか勝負にならないかと思ったが、よくよく見るとコウに負けた場合の形がひどい。
悔いが残るところが多かった。 次はそういうことがないようにしたい」

3連勝で防衛まであと1つとした井山
終局後、両対局者が大盤解説会で勝負のポイントを振り返る
高尾(左)にとっては悔いの残るところが多い碁となった
手どころの多い展開、検討では多くの変化図が並べられた

【第71期本因坊戦挑戦手合第4局】

黒:高尾紳路九段 白:井山裕太本因坊


(幽玄の間解説:溝上知親九段

本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

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