井山が防衛!5連覇達成で永世本因坊資格を獲得【第71期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局】

井山裕太本因坊高尾紳路九段が挑戦する第71期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催:毎日新聞社】の第5局が6月29日(水)、30日(木)に福島県福島市の「吉川屋」で行われた。

結果は177手までで黒番の井山が中押し勝ちし、シリーズ対戦成績4勝1敗で本因坊防衛を果たした。井山はこれで本因坊5連覇で、永世本因坊資格を獲得した。
また、七大タイトルでの名誉称号資格獲得は1993年の林海峯名誉天元以来、23年ぶりとなる。
終局は19時26分。持時間8時間のうち残り時間は黒の井山が3分、白の高尾が4分だった。

両対局者のコメント

井山本因坊
「左下のフリカワリ後の形勢は不明で、結局は中央が勝負所だった。しかし中央のワカレも結果がどうだったかまだよくわからない。形勢有利を確信したのは終盤に上辺の形が決まったときで、ようやくいけそうと思えた。
シリーズ全体的には一局目はチャンスがない碁だったが、その後は自分の力を出し切れたと思う。応援してくださった方々に良い報告ができて嬉しい」

高尾挑戦者
「左下フリカワリから形勢に自信があったわけではないが、はっきり悪いとは思っていなかった。中央の勝負どころで少し薄くしてしまったか。細かいがおそらく足りなそう。最後は上辺で打つ手に困ってしまった。
シリーズ全体的には、出だしはよかったが進むにつれて井山さんの強さを実感した。悔いの残る手も多く、もう少し良い碁が打ちたかった」

名誉称号について

連続5期もしくは通算10期タイトルを獲得した棋士は、現役で60歳以上に達したときもしくは引退時に名誉称号を名乗ることができる。 また、連続10期以上(本因坊戦は連続9期以上)タイトルを獲得すると現役で名誉称号を名乗ることができる。

歴代永世本因坊

二十二世本因坊秀格(第7期~第15期)
二十三世本因坊栄寿(第16期~第22期)
二十四世本因坊秀芳(第26期~第30期)
二十五世本因坊治勲(第36期~第37期、第44期~第53期)

7冠達成後初となる防衛戦を制した井山
高尾(右)にとっては、悔いの残る手が多いシリーズとなった
5連覇で永世本因坊資格を獲得、終局後には記者会見が行われた

【第71期本因坊戦挑戦手合第5局】

黒:井山裕太本因坊 白:高尾紳路九段


(幽玄の間解説:鈴木伸二六段

本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。

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