羅玄初優勝!【第29回テレビ囲碁アジア選手権決勝戦】


 日本、韓国、中国のテレビ棋戦の優勝者と準優勝者で争われる第29回テレビ囲碁アジア選手権が9月15日(金)から17日(日)にかけて中国浙江省平湖市の「サンレイクホテル」で行われた。
 15日は1回戦第1局、井山裕太九段(日本)―李世乭九段(韓国)戦と、同第2局の一力遼七段(日本)―張涛六段(中国)戦が行われ、順に李世乭と一力が勝ち上がった。
 16日は、1回戦第3局の李軒豪七段(中国)―羅玄八段(韓国)戦と、準決勝第1局として前回覇者の李欽誠九段(中国)―李世乭九段(韓国)の2局が行われ、順に羅と李世乭が勝ち、羅は準決勝へ、李世乭は決勝へ進んだ。

 17日午前は準決勝第2局として一力遼七段―羅玄八段戦が行われ、結果、羅が勝って、同日午後の李世乭九段との決勝戦に勝ち進んだ。

 17日午後の決勝戦は熱戦の結果、白番の羅玄が184手まで中押し勝ちをおさめ第29回大会の覇者となった。羅は本大会は初優勝。李世乭は本大会最多となる5度目の優勝とはならなかった。


 大会の詳細は、NHK Eテレの特別番組、10月22日(日)お昼12時から14時(予定)にてお楽しみください。NHKの囲碁将棋番組のホームページはこちら
 なお、本大会はネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。週刊碁の記事もお楽しみください。


決勝戦は韓国決戦。羅が初優勝!

羅(右)が手厚い打ち回しで暴れるイセドルを押さえ込み――そして優勝をも手中におさめた

李世乭、納得のいかない表情で盤上を見つめる

第29回テレビ囲碁アジア選手権 大会結果

――△印は先番。左側が勝者。※前回覇者の李欽誠九段は準決勝からのシード
(1)9月15日(金)1回戦第1局 午前
 李 世乭九段(韓国) 中 押 △井山裕太九段(日本)
(2)9月15日(金)1回戦第2局 午後
 一力 遼七段(日本) 3目半 △張  涛六段(中国)

(3)9月16日(土)1回戦第3局 午前
 羅  玄八段(韓国) 4目半 △李 軒豪七段(中国)
(4)9月16日(土)準決勝第1局 午後
△李 世乭九段(韓国) 中 押  李 欽誠九段(中国)
(5)9月17日(日)準決勝第2局 午前
△羅  玄八段(韓国) 中 押  一力 遼七段(日本)
(6)9月17日(日)決勝 午後
 羅  玄八段(韓国) 中 押 △李 世乭九段(韓国)   

第29回テレビ囲碁アジア選手権決勝戦

黒:李世乭(韓国) 白:羅玄(韓国) 白番中押し勝ち

出場棋士

【日本】
井山裕太九段 NHK杯優勝(3年ぶり4回目の出場。優勝1回)
一力 遼七段 NHK杯準優勝(2年ぶり2回目の出場)
【中国】
李欽誠九段 前回優勝者(2年連続3回目。優勝1回)
張 涛六段 CCTV杯優勝者(初出場)
李軒豪七段 CCTV杯準優勝(初出場)
【韓国】
李世乭九段 KBS杯優勝(5年連続9回目。優勝4回、準優勝1回)
羅 玄八段 KBS杯準優勝(初出場)

関連記事