9月27日にペア碁ワールドフェスティバル2026(主催・ペア碁ワールドフェスティバル2026大会実行委員会)が愛知県「名古屋城本丸御殿」で行われた。決勝で日本の藤沢里菜七段・一力遼九段ペアが中華台北の楊子萱六段・許皓鋐九段ペアに勝利し、優勝を飾った。本戦決勝、3位決定戦の結果は以下の通りとなった。
【決勝の結果】※左側が勝者
藤沢里菜七段・一力遼九段ペア(日本)―楊子萱六段・許皓鋐九段ペア(中華台北)
【3位決定戦の結果】※左側が勝者
於之莹八段・王星昊九段ペア(中国)―上野愛咲美六段・井山裕太九段ペア(日本)
決勝では藤沢七段・一力ペアが充実した内容で快勝となった
3位決定戦では中国の於八段・王九段ペアが勝利した
局後にガッツポーズで記念撮影
名古屋東急ホテルで行われた大盤解説会の風景
ネオヒューマン(NH)ペア碁エキシビジョン対局では、優勝の藤沢七段・一力九段ペアと準優勝の楊六段・許九段ペアが、パンダネット杯ネオヒューマンペア碁大会で優勝の井山裕太NHと準優勝の芝野虎丸NHとの特別対局が行われた。
ルールはAIにはKataGoが使用され、人間の持ち時間は一手30秒、AIは探索回数5,000回(人間が考えている時も探索し、上限は5,000回)とし、日本ルール(コミ6目半)で行われた。結果は以下の通りとなった。
【エキシビジョンマッチの結果】※左側が勝者
井山裕太NH―藤沢里菜七段・一力遼九段ペア(日本)
芝野虎丸NH―楊子萱六段・許皓鋐九段ペア(中華台北)
記者会見でAIの特徴や対局感想などが語られた
局後の感想の一部を紹介する。AIと組んで対局した井山NHは「人間は流れを大切にし、AIは局面毎を見ている印象がある。そして有利な状況から勝ち切るのは人間では難しい場合があり、AIは勝ち切るのに良いパートナーだと感じる」と感想を述べた。
人間同士のペアで臨んだ一力九段は「(AIと組んだ相手だと)形勢が悪くなると逆転するのは難しいと感じた。差がどんどん広がっていく感じです。また、自分がAIと組んでいた時の印象として『AIが手堅い手を選んだら自分が有利なんだな』という感触を得られるので、道しるべになると思います」。
最後に藤沢七段は「以前、AIと組んで対局した時に読みから外れた手を打たれると『悪手だったんだ』と思ってメンタルにくる(笑)。見捨てられたような感じがしますね」と実体験を語られた。

