芝野が勝利、決着は最終局へ!【第69期王座戦挑戦手合五番勝負第4局】


 

 3連覇を目指す芝野虎丸王座井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)が挑戦する 第69期王座戦挑戦手合五番勝負 (主催:日本経済新聞社・日本棋院・関西棋院) 第4局が神奈川県秦野市「鶴巻温泉 元湯 陣屋」で行われ、黒番の芝野王座が205手まで中押し勝ちをおさめ、シリーズ2勝2敗とした。 終局時刻は18時17分、消費時間は両者とも2時間59分だった。

 最終局の第5局は12月9日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。

 対局の模様は 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説は、日本経済新聞、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


勝利した芝野
シリーズ決着は第5局へ
第4局でタイトル奪取ならなかった井山
幽玄の間&YouTube解説の金秀俊九段
立会の二十四世本因坊秀芳もYouTube解説に参加
YouTube解説とおやつの食レポに定評のある新聞解説の山下敬吾九段
昼食は両対局者ともに温かい天ぷら蕎麦
おやつはフルーツ盛り合わせ
神奈川県丹沢の大自然
この時期は鮮やかな紅葉につつまれる
王座戦第4局が行われた「元湯 陣屋」は
丹沢の麓にひっそりと佇んでいる



コメント

芝野虎丸王座
「最初、上辺の石を捨てて打ったが、あまり続く手が無かったので少し形勢を苦しくしてしまった。」
「実戦では右辺の白を取ることができたが、そこでシノギに来られたら少し大変だったような気がしていた。」
「その後も全く読めていなかったが、(白158まで)石を取り合って、フリカワリになって落ち着いた時は少し良くなったかと思った。」
(第5局に向けて)「とりあえず最終局まで行けて良かったという気持ちはあるが、また次もこれまでと変わらず集中して打てたらよいと思う。」
井山裕太棋聖
(序盤の上辺の攻防では)「白も感じのいい打ち方ではなかったと思うが、具体的に黒の打つ手も難しいかと思い、実戦ぐらいで取れればまずまずかと思っていた。」
「ただ、形勢はまだまだ難しくて、中央付近から始まった戦いも難解で、最初は右辺の白をシノギにいくつもりだったが、実戦の中央の黒を取りに行ったコースは、黒の筋に入ってしまっている感じがありまずかったと思う。」
(第5局に向けて)「特別これまでと変わらずやるだけだが、自分なりに少しでもいい状態で挑めるように準備したい。」

第4局陣容

タイトルホルダー 芝野虎丸王座
挑戦者 井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)
立会人 二十四世本因坊秀芳
新聞解説 山下敬吾九段
記録 伊藤優詩五段藤井浩貴初段
幽玄の間解説 金秀俊九段
日本棋院囲碁チャンネル 金秀俊九段、他