一力連勝で一歩リード【第46期名人戦挑戦手合七番勝負第3局】


井山裕太名人
VS
一力遼天元

 名人2連覇および通算8期を目指す井山裕太名人一力遼天元が挑戦する 第46期名人戦挑戦手合七番勝負 (主催:朝日新聞社・日本棋院・関西棋院) 第3局が9月15日(水)、16日(木)に愛知県田原市「角上楼」で打たれ、 一力が225手までで黒番中押し勝ちをおさめ、第2局に続いて連勝、シリーズ2勝1敗とした。終局時刻は19時46分。残り時間は黒番の一力が2分、白番の井山が1分だった。
 一力がタイトル奪取にあと1勝とするか、井山がタイとするか注目の第4局は、9月28日(火)、29日(水)に 神奈川県箱根町「強羅環翠楼」で行われる。


 対局の模様については、朝日新聞デジタル、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信 (1日目2日目)、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については、朝日新聞紙面の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。



終局後のコメント

一力遼天元
「(封じ手から右上がコウとなり)フリカワリとなり良い勝負かと思っていた。黒95のホウリコミにいったのはしつこかったかもしれない。 それからは厳しくいかないと、と考えていて、中央競り合いで負けにしたかと感じたが、ヨセで形ができてからは残るかなと思った。 手拍子もあったし錯覚もあったし内容的にはまずかった。もう少し良い碁を打てるように頑張りたい」
井山裕太名人
「封じ手の辺りではどういうプランでいくか非常に難しくて、その後もコウがどうなるかわかっていなかった。 良くなったと思った場面もあったが、ぬるい手を連発したかもしれない。また自分なりに準備して精一杯やりたい」

終局図(幽玄の間解説:松本武久八段
一力、難解な戦いを制し2連勝
井山、本因坊戦・碁聖戦と同様3局目を終えて1勝2敗となった
両者の昼食:鶏南蛮甘酢餡かけ、大あさり浜焼き、揚げ豆腐
あさり!
両者のおやつ:ケーキ&フルーツ盛りあわせ
映像解説を行う、六浦雄太七段羽根彩夏初段
対局は別館「雲上楼」で行われた

第3局1日目



第3局2日目




陣容

タイトルホルダー 井山裕太名人(棋聖・名人・本因坊・碁聖)
挑戦者 一力遼天元
立会人 羽根直樹九段
新聞解説 六浦雄太七段
記録 伊藤健良二段西岡正織二段
大盤解説 中止(解説:中野寛也九段、聞き手:羽根彩夏初段
幽玄の間解説 松本武久八段
日本棋院囲碁チャンネル 六浦雄太七段、他


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