一力が半目勝負を制す【第46期名人戦挑戦手合七番勝負第2局】


井山裕太名人
VS
一力遼天元

 名人2連覇および通算8期を目指す井山裕太名人一力遼天元が挑戦する 第46期名人戦挑戦手合七番勝負 (主催:朝日新聞社・日本棋院・関西棋院) 第2局が9月8日(水)、9日(木)に福島県郡山市「四季彩一力」で打たれ、 一力が306手までで白番半目勝ちをおさめ、シリーズ1勝1敗とした。終局時刻は19時59分。残り時間は両者ともに1分だった。
 第3局は、9月15日(水)、16日(木)に愛知県田原市「角上楼」で行われる。

 対局の模様については、朝日新聞デジタル、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信 (1日目2日目)、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については、朝日新聞紙面の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


終局後のコメント

一力遼天元
「(各所でコウがあって未解決の場所も多かったが)難しいが打てるとは感じていた。 コウを解消した時は優勢と思っていたが、その後とても細かくされた。良くないヨセも打っていけなくしたかと思った。 勝敗がわかったのは、1目(のヨセ)をうって形勢は動かないと見えた時。シリーズで勝てて、二日制で勝ててほっとした」
井山裕太名人
「少しづつ苦しくしていって、今日勝てなかったのは仕方がない。 コウが解消して少し大変と感じていた。細かくはなったが小ヨセはわからないことだらけ。間違えた手もあったが、正しい手を打っても勝ててたかどうか。 七番勝負は長いので、結果を気にせず頑張っていきたい」


終局図(幽玄の間解説:三谷哲也七段
一力、自身の名のついた場所で勝利
井山、対一力の連勝が3でストップ
この両者の対局は、碁聖戦挑戦手合、名人戦挑戦手合に続き、王座戦挑戦者決定戦(9月20日)も行われる
井山昼食(左):じゅんさい蕎麦(冷)、煎茶、バニラアイス
一力昼食(右):じゅんさい蕎麦(温)、アイスティー、・バニラアイス
井山おやつ(左):旬のくだものかご(柿・梨・葡萄)、明治チョコレート効果、珈琲
一力おやつ(右):旬のくだものかご(柿・梨・葡萄)、フルーツ大福・梨、明治チョコレート効果、アイスコーヒー
四季彩一力
会場となった、福島県郡山市「四季彩一力」 今年で創業100周年を迎えた

第2局1日目



第2局2日目




陣容

タイトルホルダー 井山裕太名人(棋聖・名人・本因坊・碁聖)
挑戦者 一力遼天元
立会人 高尾紳路九段
新聞解説 蘇耀国九段
記録 三浦太郎初段森智咲初段
大盤解説 中止(解説:平田智也七段、聞き手:星合志保三段
幽玄の間解説 三谷哲也七段
日本棋院囲碁チャンネル 蘇耀国九段、他


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