井山、前人未到の棋聖10連覇か 一力、初棋聖なるか 第46期棋聖戦挑戦手合七番勝負 1月13日に開幕!!


第46期棋聖戦挑戦手合七番勝負

井山裕太棋聖
VS
一力遼九段
30勝対戦成績17勝
7勝直近10戦対戦成績3勝
25勝挑戦手合対戦成績11勝
獲得7回挑戦手合シリーズ成績獲得1回
67タイトル数14
54七大棋戦タイトル数2
754勝301敗通算成績438勝171敗
.715通算勝率.720
37勝16敗2021年成績39勝20敗
.6982021年勝率.661
32年齢24
 

 囲碁界最高位の棋戦「棋聖」の前人未到10連覇を目指す井山裕太棋聖一力遼九段が挑戦する 第46期棋聖戦挑戦手合七番勝負 (主催:読売新聞社・日本棋院・関西棋院) が1月13日(木)に東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で開幕する。

 昨年年初は三冠だった井山だが、小林光一名誉棋聖超えの棋聖9連覇に続き、本因坊を防衛し10連覇を達成。 一力から碁聖を奪取後、名人では一力の挑戦を退け防衛。年末には王座を芝野から奪取し、2021年は防衛3タイトル、奪取2タイトルで現在5冠と七冠達成時を彷彿とさせる強さを魅せている。
 昨年の本因坊戦では二十五世本因坊治勲の10連覇に並んだ井山が次に狙うのは本因坊と並ぶ棋聖10連覇。 ここ数年2日制のタイトルでは無類の強さを見せる井山に隙は見えない。

 一方挑戦者の一力は、自身初の七大タイトル獲得となった碁聖をフルセットの上、失冠。名人戦ではリーグ全勝で挑戦するもこちらもフルセットの末奪取にあと一歩届かず。 一昨年に井山から奪った天元は新鋭の関航太郎に奪われ、無冠に後退してしまった。 また碁聖、名人では先にタイトルまであと1勝としながらカド番の井山に連勝を許したことは、井山の精神力の強さを称えるべきか。
 ただ一力も、名人戦リーグと同様、棋聖戦ではSリーグ、挑戦者決定トーナメントを全勝し挑戦権を獲得。第42期以来4期ぶりの挑戦手合出場を決めた。タイトル戦では結果がついてこなかったものの調子自体は悪くないといえる。

 井山が10連覇するか、一力が初の棋聖獲得なるか大注目のシリーズ。開幕局はおなじみの「ホテル椿山荘東京」。明治の政治家・山縣有朋が私財を投じて建て「椿山荘」と命名した由来の名園の地。 最近では人気ドラマ「半沢直樹」シリーズのロケ地として有名だ。

 日本棋院ネット対局「幽玄の間」ではこの挑戦手合の対局を全局、棋士による解説付き棋譜ライブ中継を実施。 第1局は昨期の挑戦者河野臨九段の解説でお届けする。下記URLではAIによる評価値を確認可能。幽玄の間有料会員様は棋譜の閲覧も可能である。
https://u-gen.nihonkiin.or.jp/live/live_list.asp

 さらに今期より棋聖戦挑戦手合の模様は、日本棋院囲碁チャンネルで全局映像ライブ配信を実施。 チャンネル登録をしておくと映像配信開始時に通知が届くので見逃し防止にオススメである。

大注目のシリーズ、どうぞお楽しみに。

挑戦手合の日程、対局場所

第1局 1月13日(木)、14日(金) 東京都文京区「ホテル椿山荘東京
第2局 1月21日(金)、22日(土) 千葉県勝浦市「勝浦ホテル三日月
第3局 2月4日(金)、5日(土) 長崎県西海市「オリーブベイホテル
第4局 2月18日(金)、19日(土) 山梨県甲府市「常磐ホテル
第5局 3月3日(木)、4日(金) 神奈川県箱根町「ホテル花月園
第6局 3月10日(木)、11日(金) 神奈川県箱根町「ホテル花月園
第7局 3月17日(木)、18日(金) 京都市右京区「仁和寺

 対局の模様については 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については、読売新聞の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。






第1局陣容

タイトルホルダー 井山裕太棋聖(名人・本因坊・王座・碁聖)
挑戦者 一力遼九段
立会人 山下敬吾九段
新聞解説 大西竜平七段
記録 青木裕孝二段近藤登志希二段
大盤解説 解説:林漢傑八段、聞き手:星合志保三段
幽玄の間解説 河野臨九段
日本棋院囲碁チャンネル 河野臨九段、他


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