藤沢里菜四段が女流棋士初の七大タイトル本戦勝利!【第45期天元戦本戦1回戦】


 第45期天元戦本戦トーナメント1回戦【主催:新聞三社連合】・藤沢里菜四段高橋真澄三段が21日に東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われた。
 結果は184手までで藤沢四段が白番中押し勝ちをおさめた。終局時間は16時50分、持時間3時間のうち残り時間は黒番の高橋が4分、白番の藤沢が5分だった。
 女流棋士が七大タイトル戦(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)の本戦で勝ち星を挙げたのは史上初。これまで女流棋士の七大タイトル本戦出場者は藤沢を含めて10名いたが本戦で勝利を挙げた棋士はいなかった。
 藤沢自身は七大タイトル戦で3回目の本戦進出。2017年の第43期碁聖戦、2018年の第44期碁聖戦では初戦で敗れていた。

藤沢里菜四段のコメント
「(女流の本戦初勝利は)光栄に思う。普段どおりに対局できた。
(2回戦に向けて)1局でも多く打てるようにがんばりたい。」

七大タイトル戦・本戦の基準

棋聖戦 Sリーグおよび挑戦者決定トーナメント 9名
名人戦 リーグ戦出場者 9名
本因坊戦 リーグ戦出場者 8名
王座戦 本戦トーナメント出場者 16名
天元戦 本戦トーナメント出場者 32名前後
碁聖戦 本戦トーナメント出場者 32名前後
十段戦 本戦トーナメント出場者 20名