井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦している、第39期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催：読売新聞社】の第6局が3月11、12日に静岡県伊豆市の「玉樟園新井」で行われた。
結果は189手までで黒番の山下が中押し勝ちをおさめ、3連勝でタイに追いついた。終局は19時11分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の山下が6分、白番の井山が3分だった。
井山が踏ん張り防衛するか、山下が3連敗4連勝の大逆転で返り咲くか、最終第7局は3月19、20日に新潟県南魚沼市の「龍言」で行われる。

■両対局者のコメント
井山棋聖
「実戦は中央の具合が予定とは違ってしまいました。（左辺で）シメツケをくらってはよくありませんでした。 まだ勝負かと思いましたが勝つのは難しかったです。 もう少し頑張らなければならない形勢だったのかもしれません。 泣いても笑っても最後ですので精一杯頑張ります」

山下九段
「シメツケて打てると思いました。悪くないと思っていましたが難しかったです。 3連敗したときは最終局までいけるとは思いませんでした。 最終局は力いっぱい頑張ります」

山下が怒濤の追い上げでついに追いついた

【棋聖戦第6局終局の場面】
黒：山下敬吾九段　白：井山裕太棋聖　黒中押し勝ち

（幽玄の間解説：張豊猷八段）

過密日程の井山は最終局で踏ん張ることが出来るか

棋聖戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
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