中国の旧正月に日中韓のトップ棋士が対戦する、2017第5回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦が1月29日に中国北京市で開幕、第1戦が行われ、30日に第2戦、31日に決勝戦が行われた。賀歳杯は変則トーナメント戦、中国ルールで黒７目半コミ出し。
今年は日本から井山裕太九段、中国は柯潔九段、韓国は朴廷桓九段が出場した。

29日の第１戦は、井山が柯に233手までで黒番中押し勝ちをおさめ、幸先良く勝利。
30日の第２戦は、第１戦で敗れた柯と、韓国の朴が対戦、白番の柯が218手まで中押し勝ちをおさめ、最終戦に進みました。

31日には決勝戦が打たれ、井山と柯が優勝をかけて対決。柯が200手まで白番中押し勝ちし、昨年に続いて連覇を果たした。
井山は初戦で勝利したが、決勝戦で無念の敗戦となり涙を呑んだ。
【おことわり】現地から手順の修正が入りましたので、手数と終局図を差し替えました。

賀歳杯は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。
（幽玄の間解説：決勝戦　一力遼七段）

決勝戦。井山（右）、奮戦するも中国・柯に連覇を許し、無念の敗戦


井山投了――。柯潔（左）は中国の第一人者として母国棋戦で結果を出した


局後、解説盤の前で感想を聞かれる井山。聞き手は孔令文七段。左は華学明七段

【2017第5回CCTV賀歳杯第決勝戦終局の場面】

黒：井山裕太九段（日）　白：柯潔九段（中）　白番中押し勝ち

（中国ルール、黒7目半コミ出し）

2017第5回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦
〈1月29日　第1戦〉
△井山裕太（日）　中押　　柯　　潔（中）
〈1月30日　第2戦〉
　柯　　潔（中）　中押　△朴　廷桓（韓）
〈1月31日　最終戦〉
　柯　　潔（中）　中押　△井山裕太（日）
（△印は先番、左側が勝者）