Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説

第九条-1(終局)

一方が着手を放棄し、次いで相手方も放棄した時点で、「対局の停止」となる。

<解説>
 着手の放棄(いわゆるパス)は対局停止宣言であるが、次いで相手方も着手放棄した場合は対局の停止となる。双方が着手放棄の意志表示をした時点が、対局の停止時点である。

第九条-2

対局の停止後、双方が石の死活及び地を確認し、合意することにより対局は終了する。これを「終局」という。

<解説>
  • 1 「駄目詰め」、「手入れ」は必要着手
    石の死活及び地を確認するためには、第八条により終局までに「駄目詰め」及び「手入れ」を行わなければならない。
  • 2 対局停止後での「駄目詰め」、「手入れ」は規定外
    「駄目詰め」及び「手入れ」を、対局者の合意により、対局停止後適宜に行う場合は、それらは規定上の着手に該当しない。

第九条-3

対局の停止後、一方が対局の再開を要請した場合は、相手方は先着する権利を有し、これに応じなければならない。

<解説>
  • 1 "対局の再開の要請"
    対局の停止状態が解除され、競技再開となる。
  • 2 "相手方に先着する権利あり"
    • (1) 対局を再開する場合は、停止期間中に規定外の着手があれば、それらを無効として再開することができる。
    • (2) 対局再開を要請した相手側から打ちはじめる。
    • (3) "これに応じなければならない"
    要請された相手方が着手の必要性を認めない時は、パスで応じて差支えない。