2023年度(令和5年度)活動状況
- 活動概況
ナショナルチームは、総勢49名(育成枠21名を含む)の棋士が結集し、11の国際棋戦に参加しました。
2020年度以降、コロナ禍の影響により中国・韓国への派遣はなくネット対局がメインでしたが、2023年5月のコロナ明け以降は海外渡航を伴う棋戦出場が増えました。
また、ナショナルチーム登録選手同士による研究会を毎週1回のペースで実施し、夏季合宿、冬季合宿も実施いたしました。
棋力向上ならびに世界戦での活躍のため囲碁AI用のPCを追加で購入し、研究会で活用しました。
ナショナルチームは、トッププロが国際戦により多く参加できるようスケジュールの調整、選手選抜を行い、さらに若手棋士が国際戦で活躍できるよう育成していく方針です。また日本が世界で活躍できるよう、日本の代表としてナショナルチーム一丸となって努力してまいります。 - 応援募金収支
応援募金の受取りは843千円(86件)でした。
応援募金の使途については、以下のとおりです。- (1)渡航費等に関わる経費補助
- (2)参戦する棋士及び若手棋士育成のために棋力強化研究などの経費補助
- (3)ポスター・チラシ作成、通信費、発送費等管理費などの経費補助
『 応援募金の収支状況 』
2023年4月~3月末 応援募金受取額 843千円(86件) 応援募金の使途 渡航費等に関わる経費 4,465千円 棋力強化研修費 3,499千円 管理費(ポスターチラシ作成)、通信費、発送費等 268千円 合計 8,232千円
2024年3月末のナショナルチーム基金残高は6,662千円となりました。 - 活動内容は、以下のとおりです。
- (1) チーム編成
監督 高尾紳路九段 ヘッドコーチ 張栩九段 コーチ 瀬戸大樹八段◇、平田智也七段 コーチ補佐 小山空也五段 特別コーチ 井山裕太九段 選手 ※段位は2023年6月28日時点。
(七大タイトルホルダー及び2022年賞金ランキング上位者及び監督・コーチによる推薦 計20名)
一力遼九段、芝野虎丸九段、井山裕太九段、関航太郎天元、山下敬吾九段、村川大介九段◇、河野臨九段、許家元九段、伊田篤史九段、余正麒八段◇、本木克弥八段、富士田明彦七段、孫喆七段、佐田篤史七段◇、大西竜平七段、小池芳弘七段、広瀬優一七段、大竹優七段、酒井佑規四段★、福岡航太朗四段女流選手枠 (女流タイトルホルダー及び2022年女流賞金ランキング 計8名)
藤沢里菜六段、上野愛咲美四段、仲邑菫三段、牛栄子四段、謝依旻七段、向井千瑛六段、加藤千笑二段、上野梨紗二段★育成選手 (若手育成枠、男性18歳以下、女流20歳以下※ 計21名)
三浦太郎三段、竹下凌矢二段、田中佑樹二段、三戸秀平二段、河原裕初段、保田翔太初段、重川明司初段★、蕭鈺洋初段★、後藤一初段★、桑原樹初段★、表悠斗初段◇、西村仁初段◇、熊木熙弥初段◇、藤田怜央初段◇★、徐文燕二段、羽根彩夏二段、張心澄初段、張心治初段、横田日菜乃初段★、栁原咲輝初段★三島響初段◇
※ ★は新加入、◇は関西棋院
※ 女流推薦・外国籍は前年成績で勝率5割または監督コーチ推薦により育成選手入りとなる。 - (2) 参戦棋戦
LG杯、三星杯、農心杯、夢百合杯、爛柯杯、丙級リーグ、応氏杯、SENKO CUP、グロービス杯、国手山脈杯、呉清源杯 - (3) 棋力強化に向けた取り組み
「ナショナルチーム研究会」を毎週行い、「夏季合宿」「冬季合宿」を復活させました。- 週一回の「ナショナルチーム研究会」の復活
週一回、東京本院に集まって対面での研究会を行いました。中部・関西等、東京本院に集まることが難しいメンバーのために、研究会内でネット対局を並行して行いました。
またAI研究用のPCを3台追加で購入し(合計5台)、研究会で活用しました。 - 夏季合宿、冬季合宿の実施
合宿施設として、夏季合宿では「シエルオーブ」(温知会様保養所)を、冬季合宿では「クレフィール湖東」(センコーホールディングス様協力)を利用しました。
- 週一回の「ナショナルチーム研究会」の復活
- (1) チーム編成