活動報告

GO・碁 ジャパン

2020年度(令和2年度)活動状況

  1. 活動概況
     ナショナルチームは、総勢53名(育成枠26名を含む)の棋士が結集し、11の国際棋戦に参加しました。
     今期、コロナ禍の状況下で中国・韓国への派遣が全て無くなり、インターネットを利用して各国・地域棋院にてリモートで対局を行いました。
     対局結果は依然として厳しいものですが、一力遼九段が中韓の強豪(辜梓豪九段、申旻埈九段)を倒し三星杯ベスト8に進出し、また上野愛咲美三段が呉清源杯において韓国女流最強の崔精九段に勝つ等、強さを見せ、今後に希望を繋ぎました。
     ナショナルチームとしては、トッププロが国際戦により多く参加できるようスケジュールの調整、選手選抜を行い、さらに若手棋士が国際戦で活躍できるよう育成していく方針です。また日本が世界一の座を奪還できるよう、日本の代表としてナショナルチーム一丸となって努力してまいります。
  2. 応援募金収支
    応援募金の受取りは6,272千円(293件)で、大変多くの皆様からご支援をいただきました。
    応援募金の使途については、以下のとおりです。
    • (1)国際棋戦に参加するために必要な通訳などにかかわる経費補助
    • (2)参戦する棋士及び若手棋士育成のために棋力強化研究などの経費補助
    • (3)ポスター・チラシ作成、通信費、発送費等管理費などの経費補助

    『 応援募金の収支状況 』
    2021年3月末 応援募金受取額 6,272千円(293件)
    応援募金の使途 通訳などにかかわる経費 91千円
    管理費(ポスターチラシ作成)、通信費、発送費等 425千円
    合計 516千円
    • ※ 今期は海外渡航がなく、合宿も行われなかったために、実質通信費・発送費と国内移動費のみでした。募金受け取り額6,272千円から使途合計額516千円を引いた額5,776千円は次期繰越金として、次期の活動に活用いたします。
  3. 活動内容は、以下のとおりです。
    • (1) チーム編成
      監督 高尾紳路九段(選手兼任)
      ヘッドコーチ 張栩九段(選手兼任)
      コーチ 瀬戸大樹八段、平田智也七段
      選手 井山裕太棋聖、芝野虎丸王座、一力遼天元、羽根直樹九段、村川大介九段、山下敬吾九段、張栩九段、高尾紳路九段、河野臨九段、 許家元八段、林漢傑八段、余正麒八段、本木克弥八段、富士田明彦七段、 平田智也七段、孫喆七段、六浦雄太七段、横塚力七段、大西竜平七段、 佐田篤史七段、広瀬優一五段
      向井千瑛六段、謝依旻六段、藤沢里菜四段、上野愛咲美四段
      育成選手 大竹優五段、関航太郎三段、長徳徹志三段、辻篤仁二段、酒井佑規二段、坂井嵩司二段、伊了二段、田中康湧二段、武井太心二段、 渡辺寛大初段、池本遼太初段、藤井浩貴初段、北澤昌章初段、近藤登志希初段、三浦太郎初段
      牛栄子三段、茂呂有紗二段、加藤千笑二段、仲邑菫二段、上野梨紗初段、張心澄初段、辻華初段、五藤眞奈初段、大森らん初段、森智咲初段
    • (2) 参戦棋戦
      LG杯、三星杯、農心杯、夢百合杯、春蘭杯、甲級リーグ、SENKO CUP、グロービス杯、呉清源杯、応氏杯
      ※ すべてネット対局
    • (3) ネット対局「幽玄の間」を利用した強化対局
      ネット対局の回数を増やし、4月~6月自粛期間は週2回(水・土)、7月以降も週1回土曜日に日本棋院ネット対局「幽玄の間」を利用した研究会にて研鑽を行いました。