甘利俊一氏に八段免状を贈呈

 日本棋院は10月28日(火)、日本棋院東京本院(東京都千代田区)において、数理工学および情報幾何学の分野で世界的に知られる甘利俊一氏(東京大学名誉教授、理化学研究所栄誉研究員、文化功労者、文化勲章受章者)に対し、八段免状を贈呈いたしました。

 贈呈式では、武宮陽光理事長より免状が手渡され、長年にわたり人工ニューラルネットワークや情報理論、数理神経科学などの研究を通じて、深層学習をはじめとする人工知能の理論的基盤を築かれた甘利氏の功績を称えました。

 甘利氏の研究は、囲碁AIをはじめとする人工知能技術の進歩に理論的な支柱を与え、囲碁界におけるAI技術の発展と普及に大きく寄与しています。
 また、日本棋院評議員として、さらに囲碁大使としても活動され、囲碁の普及にも尽力されています。


AI発展に大きく寄与した甘利氏(左)の功績を讃え、武宮理事長より八段免状が贈られた。

武宮理事長とともに八段免状を手にする甘利氏。

「碁は人と打つのが楽しい。AIと打つのはつまらない。人と
打って対話というか『手談』が楽しい」と語る甘利氏。