このたび井山裕太七冠監修による『井山裕太の実戦囲碁　9路盤』（監修：井山裕太／推薦：日本棋院／出版社：株式会社幻冬舎）が発売された。入門書に木製の盤石が付いた初心者向けの囲碁セットである。
　囲碁では通常、縦横に19本の線がある"19路盤"を使用するが、本セットでは9路盤が採用されている。9路盤は盤面が広すぎないため早く勝負がつき、繰り返し対戦できるので初心者の上達には最適だ。さらに盤面の裏面は7路盤になっているため、7路盤で石の打ち方を覚えたら9路盤で実戦と、ステップアップしながら習得できる。
　木製の盤石は、優しい風合いを生かし、手になじみやすく打ちやすい。
　入門ガイドブックには基本ルールやテクニック、戦いの流れやコツがわかる実戦例なども解説され充実した内容となっている。
　昨今、国民栄誉賞や若手棋士の話題で、囲碁や将棋の価値が見直されている。
　"より多くの方に囲碁の楽しさを知ってもらいたい"と願う井山九段の思いが凝縮された入門グッズだ。これから囲碁を初めてみたい方、囲碁を教えている指導者の方にもぜひ一度、お手に取っていただきたい。