YouTubeの「指導者向けの囲碁講座」について:経営改革報告(第2-4回)

 日本棋院のホームページからYouTubeの「指導者向けの囲碁講座」を視聴できることをご存じでしょうか。今回はこの動画の「13 楽しいと思わせるための方法」~「16 生徒がやってみたいことの見つけ方」を紹介します。
 子どもに楽しいと思わせるには「好きなようにやってごらん」ということが重要です。指示されると子どもはつまらないと思います。「勝つから楽しい」「負けるからつまらない」は大人の価値観、小さな子どもはそうは思わないので伸び伸びとやらせることが重要です。水間先生の動画を見ていると、子どもの指導に必要なキーワードがポンポンと出てきます。
 子どもに興味がありそうなことを聞いて、やりたいことに気付いてもらう。子どもは、気付くと目の色が変わるそうです。そして、やりたいことを本人が決める、押しつけや強制はしない。ただし、短期と長期の目標と約束事は決めるそうです。そして時々経過や結果を聞いて、頑張っていたらほめるそうです。
 子どもが楽しむことが重要、先生は我慢して子どもに付き合う根気が必要、とニコニコしながら述べておられる水間先生も、最初は子どもを教えるのに苦労されたそうです。今までの囲碁を上から目線で「教える」やり方ではうまく行かないと気付いたことが、今の指導法につながっているそうです。時代に合わせて指導法を変えることは重要です。水間先生の指導法は、囲碁好きの子どもたちを増やすのに良いやり方だと思います

経営改革委員会 副委員長 稲田 修一

稲田 修一(技術経営士 情報未来創研代表)
総務省で、モバイル、セキュリティ、情報流通などの政策立案や技術開発業務に従事。東京大学特任教授として、IoT/データ活用によるビジネス革新や価値創造について研究。一般社団法人情報通信技術委員会で、標準化推進業務に従事。早稲田大学教授として、研究マネジメント業務に従事。現在、コンサルティング活動の他、東京観光財団「東京都次世代型MICE推進会議」委員、スマートIoT推進フォーラム「IoT価値創造推進チーム」リーダー、日本棋院理事などとしても活動。