「第18回文部科学大臣杯 小・中学校囲碁団体戦」が2025年7月27日・28日に、6年ぶりに開催されました。会場では多くの子どもたちが目を輝かせながら対局に臨み、囲碁の魅力と団体戦の楽しさを存分に味わっていました。
「この大会は、3名1チームの学校別団体戦として行われます。個人戦である「少年少女囲碁大会」とは異なり、学校や地域の囲碁活動をより色濃く反映します。再開を望む声は大きかったのですが、実現に至ったのは開催経費をご支援くださったスペイン・ポルトガル専門旅行代理店のイベロ・ジャパン様(東京都中央区)のおかげです。誠にありがとうございました。また、あわせて競輪の補助も受けております。こちらも御礼申し上げます。
大会の運営は容易ではありません。代表校の選手は約370名にのぼり、保護者や囲碁教室の先生なども多数来場されました。ピーク時の対局数は180を超えました。このような大きな大会では10名ほどの運営スタッフが必要なところを、人件費節約のため8名で対応しました。さらに、経営改革委員会の提言に基づき「職員のマルチタスク化」を推進し、担当外の職員も運営サポートに加わりました。限られた人数での運営となり、行き届かない点もあったかと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。また、この困難な運営に尽力してくれた業務部・舘課長に心より感謝申し上げます。
本大会は、企画面も少し工夫しました。参加者に楽しんでもらうため、「幽玄の間」や「囲碁資料館」の見学案内、スタンプラリーなどを企画し好評でした。来年度はさらに喜ばれる企画を考えたいと思います。
大会の準備にあたり、残念だったこともあります。久しぶりの開催だったため、3人目の選手が見つからず出場を断念された学校が少なくありませんでした。本大会は来年度も開催いたしますので、来年度は選手を育成いただき、ご参加をお願いいたします。
今回の優勝校は、
小学校の部:東京都 品川区立品川学園
中学校の部:宮城県 仙台市立第一中学校
でした。全体として、地域ぐるみの囲碁普及への取り組みが、その地域にある学校の活躍につながっています。囲碁は「子どもの頭を良くする習い事」とも言われています。地域で囲碁指導に尽力されている皆様、学校関係者の皆様、今後とも囲碁の普及にご協力をお願い申し上げます。
総務省で、モバイル、セキュリティ、情報流通などの政策立案や技術開発業務に従事。東京大学特任教授として、IoT/データ活用によるビジネス革新や価値創造について研究。一般社団法人情報通信技術委員会で、標準化推進業務に従事。早稲田大学教授として、研究マネジメント業務に従事。現在、コンサルティング活動の他、東京観光財団「東京都次世代型MICE推進会議」委員、スマートIoT推進フォーラム「IoT価値創造推進チーム」リーダー、日本棋院理事などとしても活動。

