武宮九段が碁界から初の文化庁長官表彰


 3月18日、東京・霞ヶ関の文化庁にて平成30年度文化庁長官表彰の授与式が行われた。
 今回、武宮正樹九段をはじめ各界から計86名と3団体が同時に同賞を受けた。賞の「永年にわたり文化活動に優れた成果を示し、我が国の文化の振興に貢献された方々、又は、日本文化の海外発信、国際文化交流に貢献された方々に対し、その功績をたたえる」という趣旨で、囲碁界から初めて武宮九段がこの賞を受けた。
 武宮九段は、「宇宙流」「自然流」と称される打ち回しで囲碁ファンを魅了。名人1期、本因坊6期、十段3期、NHK杯1回優勝、富士通杯世界選手権2連覇、テレビアジア杯4連覇などタイトル戦線をにぎわせた。その人気から著書も多く、碁の普及に尽力していることから「その功績は顕著」とされた。
 武宮九段「囲碁界からは初めてと聞きました。囲碁に注目していただけたことをうれしく思いますし、光栄です」
 今回、日本棋院の評議員を務める菊池康郎氏(全日本囲碁協会理事長、緑星学園代表など)も同賞を受けている。
武宮正樹九段