新春文字詰碁「亥」の当選者&解答発表


平本弥星六段作の新春文字詰碁にご応募いただいた皆様ありがとうございました。
解答は初手が「B」、結果は「生き」でした。

新春文字詰碁「亥」 黒先

新春文字詰碁「亥(い)」当選者

  • 1.『世外方円』 平本弥星六段著(1名様)
    藤尾進一 様
  • 2.『眠る前の小さな詰碁 3(名作編)』 平本弥星六段著(1名様)
    伊藤惇 様
  • 3. 日本棋院カレンダー(5名様)
    掛塚千津子 様  原田洋一 様  古屋浩明 様  荒谷克己 様  福嶋幸裕 様
おめでとうございます。

新春文字詰碁2019「亥」 解答

謹賀新年
たくましく生きて、良い年になりますように。

平本の文字詰碁は文字の黒石が詰碁としてすべて必要であることを鉄則としています。
昨春『世外方円―弥星の文字詰碁と随想―』を出版しました。第2章「干支の文字詰碁」に収めた「亥」は1995年の作品。

三択です。読み切った方は素晴らしい。
正解者から抽選で各1名様に『世外方円』と『眠る前の小さな詰碁 3(名作編)』、5名様に日本棋院カレンダーをを進呈します。

1図 正解(B) 生き
黒1のワリコミが正解。白の応手を打診する様子見の手筋です。白2には黒3とツギ、白4に黒5から7が利くので、黒9が先手になります。続いて――
2図 正解続1
黒11とオサえますが、白12とアテ込む手筋があって、下方だけで無条件に生きることはできません。そこで黒15と上方に手をつけます。(黒5から13のいずれかで上方に手をつけてもよい。)白16に黒17と出て、白18が有力な抵抗。黒aは白19で上方に手がなくなります。黒19、白20に続いて――
3図 正解続2
黒21、白22に黒23とツケコして手になります。白24、黒25に白26とツグよりなく、黒27から29が隅の特殊性を活かす常用の手筋。これで上方は本コウの形です。下方も黒31から33とアテて本コウ。黒はいずれかのコウに勝つことが約束され、両コウの無条件生きとなります。
4図 正解変化1
正解図の白2で1と応じたときは、黒2とハネて再び応手を問うのが巧い。白3には黒4、白5、黒6でどこかの白を取って生きます。黒7を白が防げば黒8。白aに黒bと二子を取れば眼になります。白3で――
5図 正解変化1の変化
白1とオサえたときは黒2を利かし、黒4と上方に手をつけます。今なら白5から7と応じるよりなく、黒16とツケコす手が残ります。下方は黒12、白13に黒14とオサえて本コウの形。黒16から上方もコウになる(正解続3と同じ)ので、両コウの無条件生き。
6図 正解変化2
白が4と渡らず、白1と一子を取れば黒2から4で容易に生き。左右が見合いです。
7図 正解変化3
初手の黒ワリコミに応じず白1とアテたときは、黒2と二子を取ります。白3とコウを取られて中央だけで無条件の生きはありませんが、黒4。上方はコウになるので(正解続2)、これも両コウの無条件生き。
8図 失敗1(A) コウ
初手で黒1は失敗。白2とアテられ、無条件の生きがありません。黒3と連打しても黒は上方に一眼のみ。白4でコウになります。下方はaとbが見合いで眼になりません。
9図 失敗2(C) コウ
黒1のハネは失敗。眼を奪う白2に黒3と出て生きと錯覚しそうです。白4に黒5、白6、黒7が手筋。これでその上の白二子を取れています。しかし白8と黒二子を抜かれ、続いて――
10図 失敗2続
黒9で二子を取ったとき、白10とツガれて中央は一眼のみ。黒11から19でコウになりますが、正解続2(両コウ)のように無条件生きではありません。
11図 失敗3 コウ
最初に黒1と出るのも失敗です。白2に黒3とハネたとき、白4の抜きで応じられてコウを避けられません。続いて――
12図 失敗3続
黒aの取り返しは白1で下辺に眼ができる余地はありません。上辺でコウになります。黒1は白2とコウを取り進まれて、下辺だけで生きる手はありません。これもコウ(2のところ)になります。黒1でbに切ってもコウ。上辺を黒が先手で決めてコウを残す手順はありませんから、両コウになりません。
13図 失敗4 コウ
最初に黒1も失敗です。白2に黒3、白4と換わってから黒5のハネには白6の抜き。黒aに白bでコウになります。黒3で5は白a、黒3に白cで中央は一眼のみ。上辺のコウになります。