〝手談〟で親善外交の手段に【第8回日韓国会議員友好親善囲碁大会1日目】


 7月13日、東京都千代田区の「参議院議長公邸」で第8回日韓国会議員友好親善囲碁大会が行われた。
 これは、日本の超党派の議連である「囲碁文化振興議員連盟」と韓国の「韓国国会棋友会」が日韓の友好親善をはかるための大会で、日本での開催は18年ぶりとのこと。

 大会は議員の自己申告による棋力をもとにしたハンデ戦。3回戦を戦った。
 韓国議員の一人として来日した曺薫鉉九段はご存知、元世界チャンピオン。棋友会の顧問を務めている。もちろん、日本の国会議員には尊敬を集め、指導のために訪れた日本棋院棋士にも敬意と親しみをもって迎えられた。本人は公邸到着後、棋士と旧交を温めたところで「僕はこっち側かな?」と日本棋士の列に入り、冗談を言うなど明るく元気な様子。

 韓国議員の実力ナンバーワンは元裕哲議員。棋友会の会長でもある。前評判通りの活躍かと思われたが、菅直人衆議院議員がまず元議員に勝利し、続いて2回戦で小沢一郎衆議院議員が勝ち、笑顔を見せた。

 結果は、全体、韓国が「勝ち」という星取りだったが、友好親善を目的とした大会の趣旨にそって順位はつけなかった。

 詳細は週刊碁の記事をご覧ください。


参加議員(敬称略)

日本議員
〈衆議院〉小沢一郎、菅直人、後藤田正純、関芳弘
〈参議院〉柳本卓治、松下新平、元榮太一郎
〈OB〉山崎拓、田浦直、久間章生、山本正和、松村龍二
韓国議員
元裕哲、呉濟世、李鍾九、金起善、曺薫鉉、薛勳、金盛贊、李龍得、郭尚道、金玄權、宋喜卿

参加棋士

武宮正樹九段、小川誠子六段、吉原由香里六段、青葉かおり五段、山城宏副理事長、平野則一常務理事、原幸子常務理事
日韓の国会議員が囲碁で国際交流。棋士と関係者を交えて、まずは記念撮影

議連の枠組みを超えて囲碁を嗜む(楽しむ)松下議員(左)。盤上没入

後藤田議員(右)の表情は「勝ち?負け?」。曺薫鉉九段(中央)がこの後、アドバイス

日本の議連会長をつとめる柳本議員。曺九段の指南を受ける

関議員(左)と青葉五段の指導碁風景。楽しくて楽しくて? 笑顔が絶えないレッスンに

小沢議員(右)が元議員の白地に手をつけ、勝利。チャンスを逃さなかった

日本棋院の山城副理事長から免状贈呈。「カムサハムニダ」と元議員(右)