小学生名人は鈴木くん(京都代表)が、中学生名人は島根代表として初の森くん【第47回少年少女囲碁大会全国大会】

 全国小・中学生の頂点を目指す、第47回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会全国大会(主催:日本棋院/後援:文部科学省NHK/特別協賛:大成建設/協賛:JKA 競輪補助事業)が、7月28日と29日の2日にわたり日本棋院東京本院で開催された。
 各都道府県予選を勝ち抜いた小、中学生ともに96人の選手が一斉に集い、28日に一次リーグから本戦トーナメント1回戦までが行われ、ベスト8が決定。29日に準々決勝から決勝、3位決定戦が行われた。
 持ち時間は一次リーグは40分切れ負け。本戦は30分、使い切ると1手10秒秒読み。一次リーグ敗退者は希望者から抽選で棋士の指導碁も受けられた。
 大会結果は、小学生の部は京都府代表の鈴木翔大くん(立命館小学校・6年)が、中学生の部は島根県代表の森達輝くん(出雲市立第二中学校・3年)がともに初優勝を果たした。
 決勝戦は特別対局室「幽玄の間」で行われ、先に行われた小学生の部は鈴木くんVS.鄭智皓くん(大阪・白頭学院建国小学校・4年)の関西同士の戦い。結果、黒番鈴木くんが296手完、59目半勝ちで制した。鈴木くんは本戦では橋本文瑛くん(板橋区立成増小学校・6年)、蘇晋萱くん(江戸川区立西小松川小学校・5年)と東京代表の強豪を破り決勝進出。鄭くんはくらしき吉備真備杯こども棋聖戦低学年の部で2連覇をしている実力者。頂上決戦にふさわしい戦いを見せてくれた。なお3位決定戦は蘇くんが勝利し、竹越昴くん(群馬・伊勢崎市立北小学校・5年)が4位の結果となった。 ベスト8には同じく群馬県代表の眞下泰士郎くん(伊勢崎市立宮郷小学校・6年)も入賞しており、群馬勢の活躍も目立った。注目されていた香川県代表の佐溝芽衣さん(丸亀市立郡家小学校・6年)は準々決勝で敗れ、涙をのむ結果となった。 第15回こども棋聖戦低学年の部準優勝の田中拓翔くん(滋賀・野洲市立北野小学校・4年)もベスト8入りを果たした。
 続く中学生の部は黒番の森くんが岩切知輝くん(宮崎・都城市立祝吉中学校・1年)を185手完、中押し勝ちで制した。中盤、森くんが優位に立ち、岩切君の反撃も退けそのまま押し切る形となった。森くんは、一昨年準優勝、昨年4位と実績を重ね、最後の3年生で有終の美を飾った。岩切くんは第29回ジュニア本因坊戦全国大会で優勝した実力者。前年の小学生名人でもあり「連覇」を目指したがかなわなかった。3位に横手将生くん(東京・大田区立東調布中学校・2年)が入り、 4位は西藤敦也くん(東京・葛飾区立東金町中学校・1年)が入賞。ベスト8には横手悠生くん(東京・桜修館中等教育学校・2年)も進出しており双子の横手兄弟による決勝戦も期待されたが実現はしなかった。他ベスト8入賞者は甲斐恒成くん(神奈川・慶應義塾湘南藤沢中等部・2年)、野中優希さん(埼玉・さいたま市立宮原中学校・2年)、渋谷宗志くん(宮城・利府町立利府西中学校・1年)。
 なお「中学生名人」の森くんは8月22、23日の両日に行われるアマチュア本因坊戦全国大会にシード選手として出場権を獲得した。
 本大会の模様はNHK・Eテレの特別番組「第47回少年少女囲碁大会 決定!こども囲碁名人」2026年10月4日(日)12:30~(予定)にて放送される。解説は福岡航太朗本因坊、司会・聞き手は万波奈穂四段



優勝した小学生の部・鈴木くん(右)と中学生の部・森くん


小学生の部4位までの入賞者


中学生の部4位までの入賞者


文部科学大臣賞を受け取る鈴木くん


NHK杯が森くんに授与された


4位までの入賞者には大成賞が贈られた




1日目、リーグ戦の様子


審判長は吉原由香里六段


大盤解説会の様子。解説の福岡本因坊(右)、司会・聞き手の万波四段


決勝戦は幽玄の間で行われた。小学生の部の決勝戦


優勝を決めた鈴木くん


中学生の部の決勝戦


念願の初優勝の森くん