趙治勲九段が名誉名人に


趙治勲九段が平成28年6月20日に満60歳の誕生日を迎え、名誉名人を名乗ることになりましたのでご報告します。
名誉名人を名乗るのは平成24年に小林光一名誉名人以来2人目となります。

【 略歴 】
昭和31年6月20日生。韓国・釜山市出身。
37年8月来日、故木谷實九段に入門。43年11歳9ヵ月で入段(☆最年少記録)。
タイトル獲得数74 (☆史上1位)
趙 治勲名誉名人
昭和44年~48年 : 大手合33連勝
昭和48年 第5回新鋭トーナメント優勝☆初タイトル獲得
昭和51年 第24期王座戦で大竹英雄王座を2-1で破りタイトル奪取
昭和54年 第4期碁聖戦で大竹英雄九段を3-0で破りタイトル奪取
昭和55年 第5期名人戦で大竹英雄名人を4-1(1無勝負)で破りタイトル奪取
昭和56年 第36期本因坊戦で武宮正樹本因坊を4-2で破りタイトル奪取
昭和57年 第20期十段戦で大竹英雄九段を3-1で破りタイトル奪取。名人、本因坊、十段、鶴聖の四冠
昭和58年 第7期棋聖戦で藤沢秀行棋聖を4-3で破りタイトル奪取 ☆史上初めて棋聖、名人、本因坊の三大タイトルを独占
昭和59年 第9期名人戦で大竹英雄挑戦者を4勝3敗で破りタイトル防衛 ☆5連覇達成。名誉名人資格を得る
昭和62年 第13期天元戦で小林光一天元を3-2で破りタイトル奪取 ☆史上初の生涯グランドスラム(七大タイトル制覇)を達成
平成元年 第44期本因坊戦で武宮正樹本因坊を4-0で破りタイトル奪取(返り咲き)
平成3年 第4回世界選手権富士通杯優勝。
平成8年 第20期棋聖戦で小林覚棋聖を4-3で破りタイトル奪取。第21期名人戦で武宮正樹名人を4-1で破りタイトル奪取 ★11年ぶりに名人を奪取。二度目の大三冠を達成。
平成10年 第53期本因坊戦で王立誠九段を4-2で破りタイトル防衛 ☆本因坊10連覇達成。25世本因坊となる
平成14年 第9期阿含桐山杯優勝 ☆タイトル獲得65となり23世本因坊栄寿を抜き史上1位。
平成15年 第8回三星火災杯決勝で韓国の朴永訓四段に2-1で勝ち優勝 ☆国際棋戦で12年ぶりの優勝
平成19年 第54回NHK杯優勝 ☆通算70個目のタイトル獲得。
平成27年 第5回マスターズカップ優勝 ☆2連覇。通算74個目のタイトル

名誉称号
  • ○ 連続5期もしくは通算10期タイトルを獲得した棋士は名誉称号を名乗ることが出来る
  • ○ 名誉称号は現役で60歳以上に達したとき、もしくは引退時に名誉称号を名乗ることができる
  • ○ ただし連続10期以上タイトルを獲得した棋士は現役で名誉称号を名乗ることができる