堅城6冠、井山3連勝で6連覇【第42期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局】

 井山裕太碁聖山下敬吾九段が挑戦する第42期碁聖戦挑戦手合五番勝負【主催:新聞囲碁連盟】の第3局が7月25日に熊本県熊本市の「 ホテル日航熊本 」で行われた。

 第1、2局は井山が連勝。山下は勝ち星が遠く、カド番に。井山が6連覇を決めるか、山下がシリーズ初勝利をあげるのか注目が集まる第3局が9時より山下の先番で始まり、19時12分に終局した。206手完、白番中押し勝ちで井山が勝利。第1、2局に続いて3連勝としてシリーズ防衛で6連覇をきめた。持ち時間は各4時間、残り時間はともに1分だった。
 井山はこれで、棋聖・本因坊・王座・天元・碁聖・十段の6冠を堅持。碁聖の6連覇は、大竹英雄名誉碁聖小林光一名誉碁聖につぐ3人目で最多タイ記録(最年少)。井山の通算獲得タイトルは「45」とした。また、井山は4月13日からの連勝が、公式戦15連勝となった。

 山下の17年ぶりの碁聖獲得はならなかった。

 詳細は新聞囲碁連盟加盟紙の新聞観戦記をはじめ、
月刊碁ワールド週刊碁などの記事をご覧ください。

終局後の両雄のコメント

 井山碁聖「最初、どちらかというと白のほうが気楽な戦いかなと思っていたのですが、それ以降も良くわからないことだらけで...。(勝ちを意識したのは)最後のシノギが見えた時、黒に寄り付きながら形を決めれそうな雰囲気になったので、正しく打てれば少しいけるかなと思いました。(6連覇については)これに満足することなく、もっと上を目指したい。(7冠再挑戦について問われ)名人を失冠した時には考えてもみなかったことなので、ここまで来れるとは自分でもびっくりですけど、せっかくのチャンスなので悔いの無いように戦いたい」

 山下九段「(この対局は)最初の下辺から厳しかったです。(今シリーズは)全然ひどい碁ばっかりで見ていられる方に申し訳なかったです」


井山碁聖6連覇。大竹、小林名誉碁聖の記録に並んだ

終局直後、立会の大竹名誉碁聖(中央奥)が話しかけるが水を打ったような静けさはそのまま

山下、終局後のインタビューにも言葉少な。ただ盤上を見つめるばかり

解説会場に現れた両雄。マイクを手に左下のワカレについて所感を述べる

現地解説会は鶴山七段(右)と、聞き手に星合初段で盛況

ホテル近くから見る熊本城は修復の真っ最中
 碁聖戦五番勝負は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。

第42期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局

白:井山裕太碁聖 黒:山下敬吾九段 白番中押し勝ち

(幽玄の間解説:小松英樹九段

現地陣営

立会:大竹英雄名誉碁聖
記録:伊藤優詩四段横塚力二段
現地大盤解説:鶴山淳志七段
聞き手:星合志保初段

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