井山決めるか、山下踏ん張るか 熊本で第3局【第42期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局】

 井山裕太碁聖山下敬吾九段が挑戦する第42期碁聖戦挑戦手合五番勝負【主催:新聞囲碁連盟】の第3局が7月25日に熊本県熊本市の「 ホテル日航熊本 」で始まった。

 第1、2局は井山碁聖が連勝。山下は勝ち星が遠く、カド番に。井山が6連覇を決めるか、山下がシリーズ初勝利をあげるのか注目が集まる第3局が9時より始まった。持ち時間は各4時間、残り5分から一手60秒の秒読みとなる。本日夕刻に終局の見込み。

 碁聖戦五番勝負は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

前夜祭での両雄のコメント

 山下九段「タイトル戦だとホテルと駅や空港の往復だけのようになってしまい、行った所をすぐに忘れてしまうのですが、熊本は非常に印象深く記憶が残っておりまして、初めてタイトル戦に出させて頂いたのが碁聖戦で、(※第25期)その時の1局目を熊本でやらせて頂きました。その対局で勝たせて頂き、いろいろタイトルを取ることができるようになりましたので、熊本の皆様のおかげかなと思っております。2連敗と苦しい状況ですけれども、自分の始まりの場所でもあるこの熊本で、また新たなスタートが切れればいいなと思っております。地震で本当に大変なことになってしまいまして、自分は碁を打つことしかできませんけれども、碁を見て頂いている間だけでも辛かった事を少しでも忘れて頂けるように、内容の素晴らしい皆様が熱くなれるような対局をお見せしたいと思います」

 井山碁聖「熊本にはいろいろな棋戦で数多く来させて頂いておりますが、いつもこのようにあたたかく迎えて頂いて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。昨年熊本で大きな地震があって、いまだに大変な思いをされている方も大勢いらっしゃるとお聞きしますし、今年も九州で大雨の被害があり、本当に大変な事が続いたため棋士として何かできればという思いはあります。対局でベストを尽くして九州の囲碁ファンの皆様に喜んでいただけるような戦いをすることが一番の役目と思っていますので、明日はそういう気持ちで精一杯碁盤に向かいたいと思います。今日はお子さん達もたくさん来て頂いて私自身もパワーを貰いましたし、お子さんたちにもこの機会を感じてもらえるような与えられるような碁が打てればと思います」


山下(右)の先番で対局開始。中央奥は立会の大竹英雄名誉碁聖

前夜祭で記念撮影。熊本地震から1年数ヵ月。決意表明ではやはりその話題に

前夜祭にて質問コーナー。こどもたちの憧れの井山&山下、何を聞かれ何を答えた?

前日の検分にて。碁石の厚さを確認し、打ち味を確かめる

第2局に続き、りっぱな碁笥が登場。黒柿の名品だ

碁盤覆いの裏書は井山が揮毫。「躍」の文字に込めた思いは

現地陣営

立会:大竹英雄名誉碁聖
記録:伊藤優詩四段横塚力二段
現地大盤解説:鶴山淳志七段
聞き手:星合志保初段
(「幽玄の間」解説)小松英樹九段

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